米グーグルもDEI見直し宣言、トランプ大統領令準拠が理由

米グーグルもDEI見直し宣言、トランプ大統領令準拠が理由
2月5日、米アルファベット傘下のグーグルは社内文書で少数派グループからの従業員採用を増やすという目標を撤回し、「多様性、公平性、包摂性(DEI)」の取り組みの一部を見直すと通知した。写真は米サンディエゴの同社社屋で2024年10月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[5日 ロイター] - 米アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下のグーグルは5日、社内文書で少数派グループからの従業員採用を増やすという目標を撤回し、「多様性、公平性、包摂性(DEI)」の取り組みの一部を見直すと通知した。
米大手ハイテク企業では、DEIに批判的なトランプ氏の大統領返り咲きを受けてフェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabやアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabがDEI計画の終了方針を打ち出しており、グーグルもその流れに加わることになった。
グーグルのフィオナ・チコーニ最高人事責任者(CHRO)は同日、電子メールで「多様性向上に尽力してきたが、今後は意欲的な採用目標は設けない」と明示。その上で「政府の契約業者である当社は、この問題に関する昨今の各種判決や大統領令に準拠する際に不可欠なDEI計画の見直しをしている」と説明した。
ただ、同社は「トランスジェンダー・アット・グーグル」や「ブラック・グーグラー・ネットワーク」、「障害者アライアンス」といった従業員グループは維持し、製品や企業ポリシーの決定に反映させる方針だ。

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トムソン・ロイター

Kenrick Cai is a correspondent for Reuters based in San Francisco. He covers Google, its parent company Alphabet and artificial intelligence. Cai joined Reuters in 2024. He previously worked at Forbes magazine, where he was a staff writer covering venture capital and startups. He received a Best in Business award from the Society for Advancing Business Editing and Writing in 2023. He is a graduate of Duke University.