NY外為市場=ドル上昇、トランプ氏の新たな鉄鋼関税表明で

NY外為市場=ドル下落、米「相互関税」は即時発動せず
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムの全輸入に25%の関税を課すと表明したことを受けた。
新たな関税の影響を巡る懸念から、カナダドル、ユーロ、ポンドはいずれも下落した。
日本も関税に直面する可能性があるとの懸念から円も下落。バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「多少の円安是正があり、日本は最悪の事態は免れたかもしれないが、今度は鉄鋼とアルミニウムの関税で打撃を受けるとの懸念が浮上した」と述べた。
トランプ米大統領は9日、米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税を10日に発表すると明らかにした。 もっと見る
カナダドルは対米ドルで0.11%下落し1ドル=1.4307カナダドル。一時、1.4379カナダドルまで下げた。
ドル/円は0.38%高の151.97円。
ドル指数は0.21%高の108.31だった。
ユーロは0.2%安の1.0306ドル。米国はEUにとって鉄鋼輸出市場として第2位にある。
英ポンドは0.36%安の1.2364ドルとなった。米国は英国にとってEUに次ぐ第2位の鉄鋼輸出市場。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.42%上昇して9万7378.84ドルとなった。

表はLSEGデータに基づいています ※外為市場

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