ロシア破壊工作、独ラインメタルCEO暗殺計画も=NATO高官

ロシア破壊工作、独ラインメタルCEO暗殺計画も=NATO高官
 1月28日、北大西洋条約機構(NATO)高官のジェームズ・アパスライ氏は、欧州議会で、過去数年間に実施されたNATOに対する破壊工作には、ドイツ防衛大手ラインメタルのアルミン・パッペルガー最高経営責任者(CEO、写真)の暗殺計画を企てるという脅迫も含まれていたと述べ、これまでのメディア報道を確認した。写真はドイツのベルリンで昨年6月撮影(2025 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 28日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)高官のジェームズ・アパスライ氏は28日、欧州議会で、過去数年間に実施されたNATOに対する破壊工作には、ドイツ防衛大手ラインメタル(RHMG.DE), opens new tabのアルミン・パッペルガー最高経営責任者(CEO)の暗殺計画を企てるという脅迫も含まれていたと述べ、これまでのメディア報道を確認した。
アパスライ氏は、破壊工作には「列車の脱線、放火、政治家の所有物への攻撃、産業リーダー、例えば公にはラインメタルの社長に対する暗殺計画の脅迫が含まれていたが、他にも計画があった」と述べた。
CNNは7月、パッペルガー氏の殺害計画は、ロシアとの戦争でウクライナを支援する欧州の防衛産業幹部に対するロシアの計画の1つだと報じていた。ロシア政府はこれを否定した。
アパスライ氏はまた、NATOは過去にも最高レベルの「レッドライン」を設定することで、ロシアの破壊工作を阻止するのに成功したとし、運輸大手DHLの航空便に積む予定だった発火装置がドイツの倉庫で発見されたケースを例示。「仲間内でレッドラインを明確にし、効果的に伝達すれば破壊工作を阻止できる。必ずしも公に行う必要はない」と述べた。

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