カナダ首相、トランプ氏の関税案けん制 「あらゆる対抗措置」
[オタワ 15日 ロイター] - カナダのトルドー首相は15日、米国のトランプ次期大統領がカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明していることに関して、実行に移した場合あらゆる対抗措置を検討するとけん制した。
カナダが輸出する商品とサービスの75%は米国向け。トランプ氏の関税案はカナダ経済にとって壊滅的な打撃となる。
トルドー氏は「米国がこれらの懲罰的な関税を推進し続けることを選択した場合、選択肢から外れることは何もない」と述べた。
対抗措置は強力かつ確固たるものになるとしたが、詳細は明らかにしなかった。
トランプ氏は不法移民の流入を食い止め、フェンタニル(合成麻薬)の密輸を阻止するためカナダに国境警備強化を迫り、関税を課す意向を示している。
ミラー移民相はこの日、カナダからの移民と麻薬の流入はメキシコから米国への流入に比べてごくわずかだと述べた。
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