雑誌記事の切り抜き、インターネットへの書き込み、個人へのインタビュー。
パラパラと語られる個別の怪談が、川の支流のようにいくつかの流れに沿って紐づけられて行き、やがてぼんやりとした輪郭が浮かび上がってくる。
個々の話の怖さやリアリティも素晴らしい上に、全体の構成や、ネット小説という媒体をフル活用したストーリー展開に完全に引き込まれました。
続きが気になり一気読みしたい衝動に駆られながらも、一話進むごとにこれ以上先へ行っては行けないのでは?という不安に襲われるという、滅多にない体験でした。
大変面白かったです。書いてくださってありがとうございます。