第8話会社4
僕は27歳で、うつ病と診断された。
会社に電話すると、バカ係長がうつ病なら出世に響くから、椎間板ヘルニアと書いてもらえと言った。
もちろん、僕は長年ヘルニアに悩んでいた。
うつ病を二重線で消して、椎間板ヘルニアで1カ月静養と書かれた。
それを見た、総務課のバカ課長は、僕を病院へ連れて行き、僕がウソの報告をしたのでは無いか?と、主治医に迫った。
主治医は、それは私どもが決める事で、貴方がたが口を出すのはおかしいと跳ね除けた。
バカ係長のお陰で、現場は混乱した。
そして、病気も酷くなる。
その時の課長は、地方に飛ばされ新しい課長だった。
2008年12月、大学病院へ行くと、統合失調症と診断された。
会社は、イジメ、パワハラを隠し、僕が酒の飲み過ぎで精神病になったと、デマを流した。
その二カ月後、僕を支えてくれた彼女と籍をいれた。
12月10日、僕は会社を退職した。
同僚も先輩も僕に声をかける事はなかった。
クソ会社が!
最後の挨拶を係長にしたら、まだグチグチ言ったので、デスクを蹴って会社を出た。
帰り道、いつもの居酒屋で飲んだ。
それが、そこの居酒屋の最後の飲みだった。
僕は給料が20万円低い、福祉施設職員として勤務し始めた。
だが、二カ月で退職した。
3月、僕は結婚して1カ月後に精神閉鎖病棟に措置入院となった。
嫁さんは、泣いていた。
悪い事をしたと思っている。今も。
嫁さんの両親からは徹底的に嫌われた。
好きで病気になった訳ではないのだが。
長いトンネル生活が始まった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます