おまけ2!!

振り返り!0~5_ step!_TV_SPECIAL「新番組『SHADOWでSHOW!ハッピー・ウォーカーとシャルドのおさらいなんだ、ぜ?』」

 ※作者が出てきます。読んでいる途中で『キツすぎる……!』と思った人はブラウザバックしてください。


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 妙に明るく、楽しい空間。

 そこに現れるは2人の影……。

 影にスポットライトが照らされて……?


「どもー!!!!初っじめまして〜〜!!皆さん皆さん皆々さん!!新番組『SHADOWでSHOW!ハッピー・ウォーカーとシャルドのおさらいなんだ、ぜ?』の時間です〜〜!!今回MCを担当するのは〜……僕、ハッピー・ウォーカーと〜〜?!!」

「は〜〜い!!今回マスターのアシスタントを担当する──(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)!!……あれ?私の名前が……私の名前は──(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)!!!!」

「──の2人でお送り致します!!」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


「この番組は、『本編』である『サイド・バイ・シャドウ!』のおさらい、また『ふぇぇ……な、何が起きてるのか、全く分からないよ〜!!』と嘆いている視聴者様に向けて!僕たちが楽しく解説する番組です!!」

「キャー!!マスター可愛いです!!」

「ハハハ!こらこら笑(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)?放送中だってば……そういうのは番組終了後にしよ?」


 …………。


「「「HAHAHAHAHAHA!!!!」」」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


「では早速イッキましょ〜!!VTRどうぞ!!」


 空間に映像が映し出された。

 赤い血。モザイクがかかっており、よく見えない。

 恐らく第0話、シドが初めて異世界に転移したシーンだろう。


「うわー、放送禁止じゃん……コレ。放送出来んの?……あ、出来るんだ……、とまあ!この少年『シド』君が自身の正体を知り、異世界に転移したシーンです!つまり初めての死亡です!痛そー……」

「酷い……一体、誰がこんな……」

「──僕と、君の能力セイバーロードのせいでしょうが!!」


 …………。


「「「HAHAHAHAHAHA!!!!」」」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


「次のVTRをご覧下さい!!」


「「どうぞ!!」」


 また空間に映像が映し出された。

 次は1話『Shadow By Light!』のおさらいだろう。


「NOAHの基本的な説明に加えて、主人公のシド君が、姉であるラト姉との格差に苦悩している回でーす!お、早速シド君が半グレ集団の『OUTCAST』にいじめられていますねー……近くにクラスメイトのクローン君が倒れています……」


 ハッピー・ウォーカーは少し悲しい表情を浮かべた。


「マスター!なんでシド別の世界線のマスターがいじめられているんですか!?どうしてクローン君が死んでいるんですか!? 私、許せません!!」

「お、いい質問だね!それはシド君が最弱のSTAGE1で、『ツノが生えている異形だ』からだよ!クローン君には可哀想だけど……コレは小説的な演出で、NOAHでのクローンの社会的立場を視聴者様に分からせる為、また内心では少しだけクローンを気持ち悪がっているけど、実は自身が『ウォーカーのクローン』である事をまだ知らないシド君が真実を知った時にショックを少しでも大きくするため、をする為だよ!!」


 所謂いわゆる、『裏設定』というヤツだ。

 そこで(ネタバレ以下略)が顔をしかめて、元気よく手を挙げた。


「マスター!質問があります!」

「なーに〜?(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)?」

「なんでツノが生えているのですか?!」

「ふふ、それはね……マナの性質によるモノなんだ!マナは非常に濃い量を人体に浴びると『異形化』するんだ!……ぉっとぉっ!!これ以上は番組の尺があるから巻で行きまーす!!」


 …………。


「「「HAHAHAHAHAHA!!!!」」」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


 その時一人、『観客A』の洗脳が溶けた。

 ただ見つかってしまったら、何が起きるか分からないので、心の中で喋る事にする。


『……気付いてしまったが、史上最低のゴミ番組だ。こんなのどっかの某『タ○ガー道場』ののだし、MCはイチャイチャしながらただ無限に『VTRをどうぞ』って言ってるだけだし、観客席は脳死で笑って居るだけで──。ま、マズイ、ハッピー・ウォーカーがこちらを見ている……ッ!!』


「ほいほい次次!!VTRよろしくぅ!!」


「「「せ〜ので!どうぞ!!」」」


 観客Aの断末魔と共に映し出されたのは路地裏だった。『第2話』。ベルの異常性サイコパス度と歪んだ母性に関する説明及び伏線と、どっかの某『第一位アクセ○レータ』のJ.Jを無理やり出したいという口実を作る為の回だ。


「この回で出て来た『オルガ』とかいうヤツはまた『NOAH編』が来た時に登場するので忘れて貰ってもおーけーでーす!!この回はJ.J君に出てもらうだけの回なので、LET'S スキップ♪」


 次に映し出されたのはNOAHの夕方の空。

『第3話』。ニセ主人公の『星丘龍樹ほしおかりゅうじゅ』初登場回であり、またシドのPSYのうりょく虚空操作シャドウエディタ』の詳細がある程度明らかになった回。


「この回で色々明らかになりました!まず過去の日本で1万人以上が『ストームバースト現象』によって失踪した大災害が起きた事。そしてシドの能力は、感情が高ぶっていない時だと、無能力者と何ら変わりが無い事。さらにさらに!『虚空操作シャドウエディタ』は『ヴォイド』というダークマターの一種を操る能力という事や、『ヴォイド』の性質である人間の感情がヴォイドに伝わる『感情の伝播』など……色々な事が判明しました!」

「……あぁ、この時点で、情報量が……どうすれば良いですか?助けてマスター!?」

「作者に聞いて下さい……あのも実の所、ストーリーと伏線を処理するのがいっぱいいっぱいらしいので……──お、『ニガー野郎のらみえる氏作者』からメッセージが……、なになに?『この作品はキャラクターと作品の雰囲気を楽しむモノなので、ある程度は適当に流して貰っても構わない』?……っ、んな甘ったれた事言ってんじゃねえぞ!?キモオタァっ!!!!」


「そうだそうだ!!」と(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)が頭が取れそうな位に首を縦に振る。


 …………。


「「「HAHAHAHAHAHA!!!!」」」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


「はぁ……全く、作者のせいで白けてしまいました……気を取り直しましょー……次ぃー『第4話だいよんわ』ぁー……」


 空間に映像が……(以下略)


「あー、『第4話』はJ.Jからただ逃げるだけの回でーす。んー?何、ディレクター?……チッ、また『メッセージ』かよ……」


 謎の存在、『ディレクター』から差し出されたのは、またもやからのメッセージ。

 ハッピーウォーカーは気怠そうにメッセージに目を向ける。


「……あー、なになに?『真面目にやれ!!成れ果て野郎ハッピー・ウォーカー!!……あ、どうも皆さん‪。ニガー野郎こと『らみえる‪』と申します。第4話で重要なのは『シドの内に潜むナニカ』と『ベルの生死』です!!『ナニカ』の正体はこの作品の超終盤で再登場する予定なので、覚えていてもいなくてもどちらでもいいです!』……それは視聴者様が決めることだし、どっちかにしろよニガー野郎……、えーとなになに?『次はベルの生死についてです!この時、ベルは失血死で死亡してます!病室でニュースが流れていたと思いますが、それは『暴行事件が発生し、ベルが死亡した』というニュースです!』……わぁー、すごーい、伏線がいっぱいだあー(棒)」


 スタジオは静まり返る。しばらくして観客席から「難しすぎだろ……」などという創造神さくしゃに向かって無礼で醜い声が、次々と湧いて出てくる。


「──マスターぁ!!この番組つまんないですー!!」

「……シャル──ゴホンゴホン!(ネタバレ以下略)には申し訳ないけどもう少し続くらしい……だから(ネタバレ以下略)は放送禁止用語をずっと言ってて!そうすれば自然とこのクソ番組も終わってくれるでしょ?」

「了解しました!マスター!(ピー音)!!!!(ピー音!!!!)」


 …………。


「「「HAHAHAHAHAHA!!!!」」」


 観客席からは拍手と歓声、裏からはスタッフとディレクターの笑い声が聞こえて来る。


 笑い声を受けたハッピーウォーカーはカンペに目を向ける。


「その調子でお願い!!…… 次で『前半』最後のおさらいです!!……って何これ?コレ『後半』もあんの?!……急げ急げ!!早くこんなクソ番組終わらせるぞ!!(ネタバレの為、名前にピー音を入れさせて頂きます)!!放送禁止用語カモン!!」

「はいマスター!!(ピー音)!!(ピー音)!!(ピー音)!!(ピー音)!!!!」

「──てことで次次次ぃー!!イッーーていきましょーーう!!」


 某有名格闘ゲーム実況者アルファベットの18番目さんの様にハッピーウォーカーが叫ぶ。


 空間に映像が映し出される。

 そこは黄金に輝くホテル。『テイラーズ・ロイヤル・グランド・タワーホテル』だ。

『サイド・バイ・シャドウ!』で言うところの『第5話』にあたる。


「……あれ?『第5話』ってガチ日常回じゃない?やったーーーー!!!! 解説するとこないじゃん!!」

「(ピー音)!!……マスター、放送禁止用語はまだ続けますか?」

「もちろん!!まだ『後半』があるからね!!その調子で続けちゃって!!」

「了解しました!マスター!(ピーーー音)!!!!」


(ネタバレ以下略)の叫ぶ放送禁止用語を聞き流しながら、ハッピーウォーカーは第4の壁こちら側に向かって指を指した後、中指を立てる。


「このクソ番組番組の後半CMコマーシャルの後!!」


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