Qt/C++ベースのWebアプリケーションフレームワーク「Cutelyst 0.2」リリース
QtベースのWebアプリケーションフレームワーク「Cutelyst」の開発者は7月5日、最新版となる「Cutelyst 0.2.0」をリリースした。Perl向けののWebアプリケーションフレームワーク「Catalyst」と同じアプローチをとり、C++を利用して効率よくアプリケーションを開発できるという。
CutelystはクロスプラットフォームのUI/アプリケーションフレームワーク「Qt」をベースとしたWebフレームワークで、開発者のDaniel Nicoletti氏が2013年11月にプロジェクトを立ち上げた。Catalystに着想を得ており、APIや設計で同じようなアプローチをとる。
Cutelystはアプリケーションの読み込みを行うuWSGIプラグインを持ち、FastCGIやuWSGIなどのプロトコルもサポートする。Cで作成された高速なClearSilverテンプレートやDjango Grentleeテンプレートを統合し、Catalystとの連携のためのPathディスパッチャーも備える。このほか、セッション、認証などのプラグインも備える。同じくQt/C++で作成されたWebフレームワークであるQDjangoやTufaoと比較すると、テンプレートシステム、WSGI(Web Server Gateway Interface)統合などの点で異なるという。
Cutelyst 0.2は2月に公開したバージョン0.1に続くリリース。バグ修正のほかAPIの変更も行われ、新しいプロセスでのデータベース接続の設定を容易にした。uWSGI関連も強化し、アプリケーションの.soファイル変更時すぐにアプリケーションの再起動を行うようになった。これらに加え、ドキュメンテーション専用のWebサイトも立ち上げた。
CutelystはGitoriousのプロジェクトのページより入手できる。ライセンスはLGPL。
Cutelyst