中野駅（東京都中野区）高架下に展示された書道作品がSNS上で大きな注目を集めている。
「中野駅の書道センスいにしえすぎんだろ」とその模様を紹介したのは黒澤マドカ(弟の姉)さん（@kurosawamadoka）。
「長門は俺の嫁」（『涼宮ハルヒシリーズ』）
「魔理沙は大変なものを」（『東方Project』の二次創作）
「フタエノキワミ アッー！」（『るろうに剣心』）
などなど毛筆で端正に書かれた懐かしのオタクコンテンツがらみの名言たち。中野がオタクの聖地だということはわかるが、まさか駅に展示される書道までオタオタしいとは驚きだ。黒澤さんにお話を聞いた。
ーーこの掲示板をご覧になったのは。
黒澤：中野は昔から友人が住んでおりよく買い物や飲み会、オタクグッズの多いブロードウェイを回ったりとゆるやかな楽しみ方をしていました。あの書道はブロードウェイや商店街を回るついでにぶらぶらしていたら、偶然見つけたものです。
ーー特にお気に入りの作品がありましたか。
黒澤：「フタエノキワミ、アッー!」と言いたいところですが、「魔理沙は大変なものを」の漢字とひらがなのバランスがとても美しいことに気づき、とてもお気に入りです。
――投稿に大きな反響がありました。
黒澤：最初は「ニコ厨ホイホイワロスwww大草原wwww」と思いながら通りすぎたのですが、あまりのインパクトに引き返して写真を撮りました。あの投稿の1枚しか撮影しなかったので、きちんと作者の情報を載せることを失念してしまったのですが、作者ご本人であるせんすさん（@SSSS_sensu）がとてもわかりやすいポストをしてくださっていたので、リプライでそのポストを繋げさせていただきました。おかげさまで作者のせんすさんともお友達になれましたし、大きな反響の中でニコニコ動画や古のコンテンツを楽しんでいた人たちの生き生きとした声がたくさん聞こえてきてとても楽しかったです。
これは私の替え歌投稿でもそうだったのですが、ネタ系のコンテンツは作者が「見てください！」と自身で宣伝するよりも第三者が「なにこれwww」みたいなノリで衝動的につぶやく方が数字が伸びたりしますよね。今回もそのような流れでせんすさんのセンスが多くの人に広まったというお手伝いが少しでもできたのなら、活動者としてとてもうれしく感じます。これからも、琴線に触れた作品やコンテンツはどんどん発信していきたいなと思いました！
◇ ◇
SNSユーザー達から
「今って2007年だっけ...？」
「新旧旧旧旧旧入り混じってバランスもいい」
「サクラ大戦に涙が止まらん」
「『済まないが駆逐艦以外は帰ってくれないか ……えっ？違うのか』 （昨年新刊が出たようで） 逆に異彩を放ってる『バーンブレイバーン』」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。この場所では定期的にこういった香ばしい書道作品が展示されているようなので、付近にお立ち寄りの方はぜひご覧いただきたい。
なお黒澤さんは今回の反響に乗じ、以前YouTubeで公開した『雪だるまつくろう』の替え歌『ハローワークいこう』をPRしたいのだという。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
黒澤マドカ(弟の姉)さん関連情報
Xアカウント：https://x.com/kurosawamadoka
YouTube：https://www.youtube.com/@kurosawamadoka
