人とAIのスキマを埋める「ドラコネクト」開発秘話

2025年2月3日(月)9時10分 PR TIMES STORY

 株式会社Dragon connectは、仙台市に本社を置く綜合コンサルティング会社です。住宅、金融、薬局、訪問看護、子育てイベントなどを行う6社で構成するコネクトグループを運営し、専門家や技術者とマーケット、情報と経営者をつなぎ既存のリソースの価値を最大化する「コネクトコンサルティング」を行っております。当社は2020年6月のコロナ禍の最中に株式会社結城事務所として創業し、これまで多くの企業や病院などの経営コンサルティングをさせていただきました。

 2025年2月3日の株式会社Dragon connectへの社名変更と同時に、株式会社結城事務所で展開していた、専門家にチャットで相談できるサービス「ラインコネクト」が「ドラコネクト」としてリニューアルしました。今回は代表取締役社長の結城天志が、これまでを振り返りながらドラコネクトリニューアルまでの全貌をご紹介します。

累計3億円の大失敗を心配された過去

 私がコロナ禍の最中に創業したのは、「地域に根ざす中小企業や医療法人が危機に瀕している今こそ恩返しする機会」と考えたからです。経営理念「地域産業と地域医療 その発展に寄与すること」。経営ビジョン「一家に一人、一法人に一人、専門家を」。これらは、自分自身が育てられた地域が人材不足に陥り、苦しい経営を余儀なくされていることを目の当たりにした経験から生まれました。

 地域に必要とされる事業を次々と展開し続け、創業2年半でグループ法人は6社になり、各社で複数の事業を運営。グループ各社は今も、猛スピードで成長を続けています。

 その一方で、通常は10年以上かかるような経験と失敗を、これまでの4年半の間に次々と重ねてきました。以前リリースした、【損失額は累計3億円。その経験から生まれた「連邦経営コンサルティング事業」とその裏側】という記事に、それまでの損失額が累計約3億円であり、社員の半数以上が退職した経験を赤裸々に掲載したところ、記事を読んでくださった周囲の方々に「大丈夫ですか!?」と心配されることも多々ありました。記事のリリース時には既に乗り越えていたことなので、もう心配されるようなことはありませんが、今思い出してもあの頃は本当に辛かったですし、よく乗り越えられたと思います。

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地方にいても気軽に「ホンモノの専門家」に相談できるサービスを

 2023年6月にリリースした「ラインコネクト」は、数々の専門家とチャットで繋がる会員制のコネクトサービスです。創業当初から掲げる経営ビジョン「一家に一人、一法人に一人、専門家を」。これを実現するための一つのツールとしてリリースしました。

 情報が溢れるこの時代、情報の真偽を見極めるのは難しくなり、人々は本当の情報に迷います。家事や育児、仕事に奮闘する忙しい毎日の中、個人家庭ではテレビやネットの情報を鵜呑みにしてしまったり、偏った専門家の意見を信じてしまったりすることもありますし、法人になるとさらにその影響は大きくなることが考えられます。

 だからこそ、専門家に相談する垣根をなくし、誰もがホンモノの専門家や正しい情報にアクセスできる環境をつくりたい。当社とグループ会社には、事業承継マスター®︎やファイナンシャルプランナーをはじめ、多岐にわたる資格を持つ専門家が在籍し、お金や健康、キャリアなどの相談に対応しています。このような専門家と家庭をコネクトする場所があれば、救われる人がいるかもしれない。ラインコネクトをリリースした背景には、このような考えがありました。

リリース1年半で約500名の利用者、約60件の相談から見えたこと

 リリース当初は一次対応も専門家が担当していましたが、2024年1月にマスコットキャラクターの「ブルイー」がコネクトグループ共同CEOに就任してからは、ブルイーが相談者様と専門家をつなぐ役割を担うようになりました。

 そうは言ってもブルイーはAIではありませんので、人の手が必要であることには変わりありません。この1年半で約500名の登録者のうち、実際に相談があったのは約60件とあまり多くなく、人の手が入ることで対応までに時間を要することと、相談するハードルが上がることが課題として見えてきました。このように人ができることの限界を目にしたことから、ラインコネクトにちょうどいい匙加減のAIを投入することで、より利用者様が相談しやすい状況になるのではないかと考え、2025年2月3日の株式会社Dragon connectへの社名変更と同時にラインコネクトも進化させることを決意、開発をスタートしました。

人とAIのスキマを埋める「ドラコネクト」へ

 今回の社名変更に伴い、経営理念を「connect-technologyで世界を前進させる」へ変更しました。Dragon connectの新キャラクター「ドラコ」と共に、日本中の人・モノ・カネをコネクトすることで、既にあるリソースの価値を最大化し、あらゆるスキマを埋めるプラットフォームをつくろうと動いています。

 ラインコネクトも、人とAIのスキマを埋めるツールとして「ドラコネクト」に進化しました。生成AIは様々な問い合わせ対応などでも使用されていますが、実際に使ってみると回答の内容がズレている場面もあり、使いにくいと感じることも多くありました。

 当社のドラコネクトが果たすことのできる役割は、AIと人とのハイブリットな対応による回答までのスピード向上と専門性の担保です。一次対応をAIであるドラコが担うことで、回答までのスピードを上げて24時間365日の対応を可能にしたと同時に、「最初から専門家に相談するのはハードルが高い」という人のために最初の相談へのハードルを下げました。

 その後、必要に応じて二次対応をこれまで同様ホンモノの専門家(人)が行うことで、回答の正確性も担保しています。これまでラインコネクトは月額制で提供してきましたが、ドラコネクトのリリースに伴い利用を無料とし、さらに利用していただきやすい環境を整えました。

ドラコネクトが目指す未来

 実は、これまでの企業活動において、私は会社と社員を守っていくために「どうしたら儲かるか」という視点が先行していました。しかし先日、とある場所で「私利に走るな、公のために生きよ。立ち止まるな、進め。」というメッセージをいただいたのです。そこで私は、「どのようにして日本を守っていくか」という本質的な視点が抜けていた…と、ハッとしたのです。

 日本では、毎年各地で自然災害が発生しています。2013年には、東日本大震災を契機に「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法」が議会立法で成立し、翌2014年より国土強靱化基本計画が策定、2023年にも新たな国土強靱化基本計画が策定されました。

 当社としても国が向かっていく方向に合わせた事業展開を目指し、国土強靱化計画のテーマに沿って防災・減災に役立つテクノロジーをいかにコネクトしていくか、という部分に重きを置いています。そのためドラコネクトも、お金や食、健康やキャリアなどを専門家に相談できるツールというだけではなくて、さらに災害時にも役立つツールにしていきたいと考えています。

 例えば、大きな地震が起きた時には断水に備えて、お風呂の水を溜めるようアナウンスが流れる。避難所情報を開示し、どの避難所に行けば食料が備蓄されているか一目でわかる、など。他にもまだまだ搭載したい機能はありますが、このように緊急時にも対応できる環境にすることで、万が一のことがあってもドラコと一緒に日本での生活ができるように整えます。そしてゆくゆくは国土強靭化貢献団体としてのレジリエンス認証を受けることを目指して、さらに進化を続けていきます。

 日本列島は、龍の形にそっくりです。これからも私たちは、龍(Dragon)の心臓部である仙台から、全国にパワーを発信して人、モノ、カネ、情報をつなぎます(connect)。龍の国日本を、守り続けるために。


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