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50歳で早期退職「10年で2億り人」になった投資法 "肉食投資"ではなく、ゆっくりコツコツの"草食投資"

東洋経済オンライン / 2025年2月21日 9時0分

ゆっくりコツコツと資産を増やすのが草食投資だ(写真:beauty-box/PIXTA)

30年近く続けた社畜人生が、たった一言で終わるとは思ってもみなかった。

「東山さん、会社はあなたを必要とは思っていません」

目の前に座るぼくより年上の男は言い放った。知らない仲ではないのに眼鏡の下の表情は一つも変わらない。

ぼくの頭の中で、いろいろな思いがぐるぐると回った――。

メディア企業に勤める東山一悟氏は、50歳で突然、早期退職の対象になったことを宣告されました。遅くに生まれた娘はまだ小学生で、2年前に3000万円のマンションを30年ローンで購入したばかり。

しかし、慌てることはありませんでした。なぜなら、40歳から始めた投資で、7000万円の資産を保有していたからです。以後も投資を続け、現在「2億り人」になった東山氏は、「投資するなら『長期の株式投資』がいい」と言います。

本稿は、東山一悟氏の『投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実』より一部抜粋・編集のうえ、お届けします。

運任せで失敗したことを反省

さて、2009年になって待望の娘が生まれた。

「10年で2億り人」になった私が「絶対にしない」と誓った投資

娘のためにできるだけのことはしようと決意。それが今でも続いている。

教育資金を捻出しなければならないが、リーマンショックで大損。そのため、徹底した倹約に努めた。弁当、水筒、ちょっとした距離を歩くのは当たり前。さらにポイ活、ふるさと納税などを駆使して、年250~300万円ほど捻出。預貯金に回した。

2011年に父が亡くなり、数百万円分の株を相続した。

相続した株は自分の証券口座に入れなければならず、久しぶりに野村証券の口座を開いた。それとともに、ポイ活でSBI証券の口座を作ったこともあり、娘のために資金を増やすべく、そろそろ投資を再開しようかと思った。

ただ、理論もわからず投資を始めて運任せで失敗した前回のことは反省した。

投資関係の本を読み漁り、インデックスファンドというものに投資するのがどうやらベターな投資法らしいということを知った。

このとき、最も参考になったのはアメリカの投資本で、バートン・マルキール著『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』(井手正介訳・日本経済新聞出版)、チャールズ・エリス著『敗者のゲーム』(鹿毛雄二、鹿毛房子訳・日本経済新聞出版)の2冊。

翻訳書ということで読むのに苦労したが、基本的に両方ともインデックス投資がいかにすばらしいかを理論的に紹介している本であり、それに納得したのだ。

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