米首都ワシントン近郊で起こった旅客機墜落事故で、墜落したアメリカン航空の飛行機には全米フィギュア選手権が行われていたこともあり選手、コーチらが多く搭乗していたと、30日、海外メディアが報じた。旅客機は米軍ヘリコプターと空中で衝突し、川に墜落したとされている。米国のペアスケーターであるルーク・ワンは自身のXで「乗客の中にはスケーター、コーチもいた。本当に悲痛です」とつづった。現地メディアによると、30人以上の遺体が発見されたとされている。

 ロシアのタス通信は乗客の中に94年世界選手権金メダルのエフゲニア・シシコワ、ワディム・ナウモフが搭乗していたと報じた。ロシア出身の2人は現在は米国に住み、若いスケーターの指導を行っていたという。

 国際スケート連盟(ISU)も声明を発表。「ISUと世界中のスケートコミュニティは、昨夜ワシントンDCで発生したアメリカン航空の悲劇的な飛行機事故に深い衝撃を受けています。フィギュアスケート選手、その家族、友人、コーチらが乗客の中にいたと聞き、私たちは心を痛めています。この悲劇の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。フィギュアスケートは単なるスポーツではなく、緊密な絆で結ばれた家族のようなもので、私たちは団結しています。私たちは米国フィギュアスケート連盟と緊密に連絡を取り合い、この非常に困難な瞬間に全力でサポートしていきます」と、思いやった。