「あの悲惨な事故の教訓を」軽井沢スキーツアーバス事故から9年 大学生など15人死亡 遺族が慰霊
北佐久郡軽井沢町で、大学生など15人が死亡したスキーツアーのバス事故から15日
で9年がたち、事故現場には、遺族などが慰霊に訪れています。
当時・大学2年生だった二男、寛さんを亡くした田原義則さんは午前10時すぎ、軽井沢町の事故現場で手を合わせました。
二男を亡くした田原義則さん
「息子が最期にいた場所ですので9年前のあの悲惨な教訓をもう一度思い起こしてもらって、今後の安全安心なバス、安全なバスの運行を続けていくためにきっかけになればいいかなと思って」
9年前の15日、乗客乗員41人を乗せたスキーツアーのバスが、制限速度を50キロ近く上回る、時速96キロでガードレールを突き破って道路脇に転落し、大学生13人と運転手2人が死亡しました。
この事故で、業務上過失致死傷の罪に問われているバス運行会社の社長、髙橋美作被告は、警察から事故の一報を受けたという午前5時前に、慰霊に訪れました。
イーエスピー社長髙橋美作 被告
「関係する全ての皆さまに心よりお詫びを申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。」
髙橋被告などに対してはおととし、「ずさんな運行管理を改めようとせず、安全の確保を軽視し続けた」として実刑判決が言い渡されましたが、その後、控訴しています。
15日午後には、遺族が、国土交通省や観光業の関係者などと安全安心なバス運行について意見交換を行う予定です。