プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
コメント
注目のコメント
とても面白いインタビューだった。ハンガリー生まれ、テレビもない家で育った女性科学者が米国にわたり、40年以上にわたってRNAの研究に熱中。それが、2020年のパンデミックを救うワクチンの基礎をなす、研究成果につながっているという物語。彼女こそワクチンの「影のヒロイン」でしょう。
尚、たまたま雑談で「ネットフリックスから、ドキュメンタリーにしたい」という電話がかかってきたことを、話していたカリコさん。娘さんは、五輪で金メダルをとったアスリート。映像化されることを願っています。1年という異例のスピードで開発を行った新型コロナのワクチン。BioNTechやモデルナといった、開発を行っている企業の株価は高騰し、経営陣らは連日メディアでも取り上げられています。
しかし、このワクチンの技術の根幹となる特許を持つ、ハンガリー出身の研究者にはあまりまだ光が当たっていません。
「周りでワクチン接種に不安を感じている人がいたら、いつでもメールを頂戴。できるかぎり疑問に答えて、みんなが正しい判断をできるようにしたい」
忙しい合間を縫って取材に答え、こんなフォローをしてくれるカリコ氏。40年以上にもおよぶ彼女の努力にこそ、ぜひ光が当たって欲しいと感じています。とても科学者らしい科学者といったら私のイメージがステレオタイプでしょうか、とにかくカリコ先生は「科学者らしい」というイメージにぴったりの方でした。
とにかく伝わってくるのは、研究が大好きだということ。愚直に自分の関心を追及していく姿に、なみなみなるパッションを感じました。
日本に旅行に行った時も、面白いアイデアを思いついてしまったがために、観光することもなくウンウンと頭を抱えて、ホテルの部屋から出なかった。だから街の様子がよくわからないのよ、というエピソードは、カリコ先生の情熱がよく表れています。
是非、多くの読者に彼女の功績を知っていただきたいと感じました。