リクナビNEXTジャーナルをご覧のみなさまこんにちは。トイトーマスです!
私は普段、フリーランスとして在宅勤務をしながら4歳の息子の育児に励んでいます。当初は「子どもを見ながら仕事ができるって楽しそうだな」と思っていたのですが、実際のところ、なかなか簡単ではありませんでした。
息子がまだ乳児だったころなどは、仕事はおろか家事もままならず、息子の相手だけで1日が終わってしまう、なんてことがよくありました。
仕事のスイッチが入れられない。在宅勤務とは言いつつも、現実は息子の育児ばかり。私の仕事はいつできるのか。仕事のスイッチはいつ入れられるのか。いつも頭をかかえていたのです。
「オシゴトスイッチヲテニイレロ!」
そんな呪文を唱えたりして、仕事のチャンスをうかがいました。けれど、くたくたになって白目をむいちゃいました。そして息子のおもちゃと化しました。
あれから数年……。
やがて時は経ち、待機児童だった息子の保育園が決まり、私の仕事環境も徐々に整うようになってくると、仕事のスイッチも入るようになるのでした。
そして今ではすっかり「スイッチオン!」
もう白目をむいたりはしていません。
そんな「スイッチオン!」で働くフリーランスの私が、「在宅勤務と育児」の中で大切にしている5つのことを、今日は少しばかりお話ししてみたいと思います。
目次
1. オシゴトスイッチ! 境界線を保つ
息子が保育園に通うようになると、数年ぶりにひとりきりの仕事の時間が訪れました。
朝から夕方までの大切な時間。作業部屋がおもちゃだらけだと、オシゴトスイッチは完全にオフのまま。そこでまず、掃除と洗濯を終わらせ、散らかし放題になった息子のおもちゃも片付けて部屋全体をきれいにします。そうすれば心身ともにリフレッシュされ就業への気持ちも高まります。作業効率も良くなるような気がします。
仕事場と育児の境界線を保つことは、とっても大切なことだと思います。
それまでは……
仕事と育児がごちゃ混ぜになった作業部屋……これはホントにつらかった。ぐちゃり。
2. オシゴトスイッチ! 万が一に備える
以前、仕事の締め切り日に息子が熱を出してしまい、仕事ができず慌てたことがありました。「子どもがいれば、どんなことがあるかわからない」。これは3歳になっても4歳になっても変わらないのだろうと思います。いつどこで何があるか分かりませんから。
となれば備えあれば憂いなし。仕事ができるときにしっかりやっておこうと、早寝早起きを心がけて、朝の作業時間を確保するようになりました。
21時くらいに息子と一緒に寝てみたり、それが叶わなくとも22時くらいには寝て、3時、4時には起きるようにする。
息子の起床はだいたい6時。私が3時に起きれば3時間。4時に起きれば2時間と、そんな風にして朝の作業時間で万が一に備えます。
仕事が溜まっていなければブログを書いたり、読書をしたり、あたたかいコーヒーをずるずるしたり。夜明け前のたったひとりのくつろぎのとき。
就業時間に縛られない。そんな在宅勤務ならではの働き方でもあるのです。
始めたばかりのころは寝てましたけどね。 ぐーぐー。
3. オシゴトスイッチ! 無理はしない
前述したように早寝早起きを心がけていると言っておきながらも、要領の悪い私はたまに徹夜の日があるのです。
美術系のフリーランスとして働く私は、絵を描いたりデザインをしたりするのですが、アイデアが煮詰まったときなどは、その感覚が失われないうちに色やカタチにするべく、息子を寝かしつけた後も作業をすることがあります。結果的に徹夜になってしまうのですが、そうなると翌日の育児が結構つらい。
けれど息子が保育園に通うようになってからは、保育園に送った後に無理せず少しだけ仮眠をとって頭をリフレッシュ。徹夜明けのままではなく、無理せず素直に寝るようにしました。
仕事も育児も体力は必須。
けれど、そんなときに限って……
24時間耐久育児が待っています。ブオーン。
4. オシゴトスイッチ! 変幻自在に
繁忙期や急な仕事への対応をクリアしながら、仕事や家族とのスケジュールを管理していくことで、大切な息子の運動会や発表会にも平日休日を問わず気兼ねなく参加できる、という点もフリーランスの良さ。
そんな風にして仕事と生活を多様に変化させていけるというフリーランスならではの働き方こそ、私が惹かれた一番の理由だと思います。
ただし、ゴールデンウィークや正月などの長期的な休日を仕事で失うこともあります(それを思い切って休めるほど私に余裕はないのです。泣)
けれど、その変幻自在ぶりはまるで……
カメレオン。で・にーろ。
5. オシゴトスイッチ! 一番近くで
フリーランスとして在宅勤務をしながら、息子の成長を一番近くで感じていたい。そんな風に思っていたけれど、現実は息子の育児に翻弄され、仕事もままならない日々が続いていたあのころ。
今では保育園という環境に大いに助けられながら、なんとか仕事と育児をやっていけてるような気がします(「家事」という大いなる課題も残っておりますが……)。
在宅勤務であるがゆえに、仕事道具でもある絵の具や色鉛筆を使って息子と遊んであげられるので、お絵描きなどの遊びを通じて「親がどんな仕事をしているのか」を間近で伝えることができます。こうして親の働く姿や家庭環境を知っていくこともまた、息子が成長する上でとても大切なことのように思います。
私が本当にしなければならないことは、たくさんの愛情を息子へ注いであげること。
そして、在宅勤務という特性を活かし、仕事と生活を調整しながら、息子とのかけがえのない大切な時間をもう一度、息子の一番近くで感じていくことなのだと思います。
* *
〜 オシゴトスイッチは息子の手の中、だけど 〜
フリーランスであっても、会社員であっても、育児の大変さは変わらないと思います。
私も息子が産まれたばかりのころは「仕事と育児(と家事)」の両立なんていうおとぎ話みないなモノを鵜呑みにして、それができずにいる自分を責めてしまうことがありました。
お金がたくさんあれば解決できたこともあったかもしれないし、もっともっと私の心が広ければ悩まなくて済んだこともあったかもしれません。
けれど、やがて時が経ち、周りの支えもあって、そんな自分のことを少しずつ受け入れられるようになっていきました。その結果、仕事や育児にも「楽しさ」や「喜び」が見えてきたような気がします。
保育園から呼び出しがあったり、風邪をひけば看病で仕事どころじゃなくなったりもして、なかなか思うようにいかないこともあります。そんなときは「オシゴトスイッチは息子の手の中にある。オンになるかオフになるかは息子次第なんだ」と気持ちを切り替えながら、上で書いたような在宅勤務ならではの工夫をしてみました。すると、結果的に自分でも多少はオシゴトスイッチをコントロールできるようになったのです。
在宅であるという環境に対する感謝の気持ちも生まれるようにもなりました。今では、なんとかやっていけるようになったのでは、と思います。
在宅勤務と育児で何が起きる?
どうなるか分からない、そんなドキドキの中で、もう白目をむいてたおれてしまわないように、私がいつも大切にしている5つのことのお話でした。スイッチオン!
おわり。