艦これ艦娘“戦歴的”プロフィール「伊401」編:超私的には「海底空母」と呼んであげたい
「艦これ」に「蒼き鋼のアルペジオ」とのコラボとともに「伊401」が登場!
400より401が目立つのはきっと旗艦だったから
伊401は、伊号第四百番型潜水艦の2番艦にして、1945年1月8日佐世保海軍工廠(こうしょう)の生まれ。伊号第四百番型は、汎用の対艦攻撃用の潜水艦としてではなく、米本土の重要目標を搭載する攻撃機で破壊することを目的として1942年1月から開発を開始した。伊号四百番型潜水艦の軽巡洋艦「夕張」型を上回る巨体も、地球1周航海が余裕でできる長大な航続距離も、そして、搭載する特殊攻撃機「晴嵐」の開発も、すべて、敵本土の重要拠点を破壊するためだけに必要としたものだった。
敵本土に水中からひそかに接近し、搭載する飛翔兵器で奇襲をかけて敵が反撃するまもなく破壊するという用兵は、現代の戦争において潜水艦搭載のトマホーク巡航ミサイルによる陸上奇襲や、潜水艦搭載の弾道核ミサイルで敵本土を攻撃する戦略ミサイル潜水艦に通じるものがある。そういう意味で、伊号第四百型潜水艦は日本軍で唯一の“戦略兵器”といえるかもしれない。
開発当初、米本土の重要目標としてパナマ運河攻撃を計画していたが、完成したときは、すでに日本本土が敵空母部隊に攻撃を受ける戦況で、遠いパナマ運河より米空母艦隊の基地であったウルシー泊地を攻撃することになり、7月24日に大湊から出撃した。ともにウルシーを攻撃する伊400は、すでに2時間前に出港していた。それぞれ単独で攻撃地点を目指した2隻は8月14日に再会して8月17日にはウルシーの敵空母を攻撃するはずだった。しかし、8月14日に会合地点に到達した伊401は、先行していた伊400と出会うことができず(なぜか伊400はすでに攻撃開始海域に達していた)、翌日の8月15日に終戦、伊401はそのまま日本への帰途につく。潜水隊司令と伊401艦長は、航海中の針路選択や終戦後の戦闘行動継続と日本帰還などで激しく対立していたが、戦闘継続を強く主張した潜水隊司令は、晴嵐の海上投棄後に自殺している。
あとわずかのところで攻撃はできず、戦果としてはゼロの伊401だが、それでも、終戦時に攻撃任務を帯びた作戦行動を行っていた日本海軍最後の“機動部隊”として、彼女たちを記憶に残しておきたい。なお、艦これ的には「潜水空母」と呼ぶ航空機搭載潜水艦だが、その用兵的には、現代の戦略ミサイル潜水艦(SSB)に通じる「戦略航空潜水艦」(SSC)であって、今回参考文献として利用した丸スペシャルでは“海底空母”という、潜水空母以上に胸アツな言葉で呼んでいる。日本海軍的な呼び名としては「特型潜水艦」という名称を使っていた。
ちなみに、晴嵐を収容していた格納塔は水密区画だったものの、前部に開閉式の扉を設けていたため浸水の危険があったほか、内部に防水区画を設けられない巨大な空間であったため、攻撃で損傷して浸水が起きた場合、一気に浮力を失う可能性があった(想定では220トン)。そのため、この区画が浸水したら、同じ重さの燃料を放出して浮力を維持する計画だったという。また、連続航海期間は約4カ月を想定しており、航続距離は問題なかったものの、乗組員に4カ月食べさせるだけの食糧貯蔵空間の捻出に非常に苦労するつくりになっていたという。
関連記事
- 艦これ艦娘“戦歴的”プロフィール「あきつ丸」編
艦これ×蒼き鋼のアルペジオのコラボイベントとあわせて実装した「大型艦建造」で新艦種が追加に。うほー、こりゃまたマニアックだわ。 - 艦これ艦娘“戦歴的”プロフィール「矢矧」編
艦これ秋のイベント「決戦! 鉄底海峡を抜けて!」もいよいよ明日の朝で終了。果たして彼女に逢うことは、できるのか! できないのか! - 艦これ艦娘“艦歴的”プロフィール「比叡」編
え、なに、 なんか思いっきり容姿が変わってしまったって? さすが、近代技術。なんとなく、あの“大和型”に似ているかも! そうでないかも! - 艦これ艦娘“戦歴的”プロフィール「衣笠」編
何かとお騒がせの姉の影に隠れて、いまひとつメジャーになりきれない妹だけど、いざとなったらしっかり助けるタッチの和也みたいなキャラだったりしてー! - “艦娘”ともっと戦いたい「艦これ」提督のための「日本海軍ウォーゲームガイド」
提督諸君、敬礼! 艦娘たちは元気かな。 諸君は彼女たちの「本当の姿」を知りたくないか? なに! 知りたいか! ならば“こっちの世界”にいらっしゃい。さあさあさあさあ!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
-
タンクトップ姿のパパ「昔はモテた」→娘は信じていなかったが…… かつての姿に衝撃走る「『トップガン』に出ていても納得」【海外】
-
「まじで終わってる」 マクドナルド「エヴァ」コラボ品“高額転売”に嘆く声…… 「結局欲しい人が買えない」
-
大谷翔平、“家族とのショット”が210万表示の反響 幸せそうな高画質の表情に「いい写真だ!」「初めてタップした」
-
「初心者でもレモンが“必ず”実る」驚きの裏ワザで育てると…… 想像を超える大収穫に「目から鱗」「そーゆーこと?!」と大反響
-
実家のトイレがリフォーム→ 判明した“重大欠陥”に2100万表示の驚き 「気付かなかったのか」
-
元欅坂46、幼少期→学生時代→現在の成長ビフォーアフターを公開 「仕上がりすぎです」「優勝」と280万再生突破
-
賞味期限「2年前」のゼリーを販売か…… 人気スーパーが謝罪「深くお詫び」 回収に協力呼びかけ
-
「timelesz」候補者が持っていた“ダイソーのぬいぐるみ”、店頭から消える 「どこにもない」「篠塚担のうさぎ狩り」と話題に
-
「お遊戯会ではない」と批判受ける→成人式に“メルカリで買った服”で参加したインフルエンサーが反論 「ちょっとまって」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
- 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
- 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
- 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
- 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
- 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」