誰でも小説のあらすじを作ることができる!? 小説執筆支援ソフト「ものがたりソフト」開発
小説を書きたい人を情報工学の力でサポート!
小説を全く書いたことのない人でも、話のあらすじを作ることができる……!? 芝浦工業大学情報工学科・米村俊一教授と、作家の中村航さんが小説執筆の支援ソフト「ものがたりソフト」を共同開発しました。
小説を書きたいと思っている人を情報工学の力でサポートしたい、と芝浦工大と中村さんの間で執筆支援ソフトの共同研究が2012年にスタート。認知心理学で用いられる手法を用いて小説家の思考をシステム化し、書き手の頭の中にある断片的な思考をつないで1つのあらすじ作成をサポートしてくれるソフトを開発したそうです。
同ソフトは、画面に出る「主人公の特徴は」「物語のメインとなる行動は」「登場人物の心境は」などの質問に沿って答えを入力していくことで、小説を全く書いたことのない人でも物語のあらすじを作ることができるというもの。ヘルプボタンを使えば、あらかじめソフト中にデータベース化されている文言がランダムで出てくるため、書き手の発想を広げることが可能となります。
また、プロ・アマチュア問わず一番時間を要するのは、小説執筆の際に必要な「調査」。例えば、「昭和初期」とワード検索で入力すると、それに関連する出来事やものがリスト化されたりするなど、インターネットとうまく連携したサポート機能も計画しているとか。
現在も改良中で、ソフトの公開は未定であるものの今後は小説本体の執筆までサポートすることができるものを目指していく予定。
なお、そのソフトで作ったプロット(小説の設計図)を基に書かれた中村航さん・中田永一さんの合作青春小説「僕は小説が書けない」が、11月1日に発売となります。
(高城歩)
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120秒の映像からインスピレーションを膨らませ、一冊の小説にしたそうです。
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