巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」(1/2 ページ)
絶対にマネしてはいけません!(※一部流血シーンがあります)
YouTubeチャンネル「平坂寛」に、深海の巨大魚が持つ毒針(毒棘/どくきょく)に腕を刺される様子が投稿されました。動画は記事執筆時点で37万再生を突破し、「何度見ても衝撃的」「貴重な映像」などのコメントが寄せられています(※流血、傷跡の画像があるので苦手は人は閲覧注意です)。
デカすぎる深海魚を捕獲
投稿者は世界中を飛び回り、体を張って取材をしている生物ライターの平坂寛さん。以前には、恐ろしい名前を持つ虫「首切螽斯(クビキリギス)」にかまれた様子を投稿するなど、大好きな生き物たちの魅力を発信しています(関連記事)。
今回の撮影場所は沖縄県の石垣島。約3年前に石垣島沖で深海魚を調査していたとき、竿にヒットするもデカすぎて逃げられた“超大物”の正体を暴きにやってきました。夜明け前に出船し、釣ったイカをエサに深海釣り用の電動リールで仕掛け、海底に。水深650メートルから700メートル付近で待つこと20分、巨大魚のアタリがきて巻いてみると、大きなシルエットのウスエイが現れました。
まさかの“人体実験”に衝撃
捕獲したウスエイは、体幅が149センチ、全長は238センチ。平坂さんは全体を観察したあと、今度は自らの体を使って毒の強さも測定します。
毒針自体は太いものの先端がかなりシャープで、片手で持って左腕にそのまま刺せるくらい鋭利です。毒針の縁には細かい“返し”が並んでいるため、いったん刺さるとなかなか抜けないようになっています。それをわかっていて打ち込む平坂さんの勇気がすごい……(専門家の判断のもとに行っています。絶対にまねしないでください)。
刺されるとすごく激しい痛みに襲われる様子。またエイの体表の粘液を塗り込んでいるから余計に痛いと平坂さん。「魚の体表の粘膜は基本的に毒があるものだと見なしておいた方がいい」として、実際に毒がある、ないに関わらず、とげのある魚の扱いには十分に注意するよう教えてくれています。
ちなみに平坂さんによると、ウスエイの毒針の痛みの質は、同じく尾に毒のとげを持つアカエイに深く刺されたときの痛みに近いとのことです。例えが高度すぎてわからない……!
動画ではさらに、比較的底の厚いサンダルのクロックスに、ウスエイの毒針が「ズバッ!」と簡単に刺さる様子も見ることができます。どれだけ鋭くて威力を持っているかがよくわかる。
刺してから5時間後、腕が……
平坂さんは刺した当日からの経過も報告。5時間後にも返しがある毒針のせいか「血が止まってはまた出血して」を繰り返している状態で、やけに傷がふさがりにくいという特徴的な症状が表れています。また打撲のようなズキズキとした痛みが続き、鈍く痺れる感覚があると伝えています。
4日後には、毒によるものと思われる内出血が目立ってきて、「出血毒的な性質ももっている?」と考察。患部に触れるとまだ痛み、刺した側の左腕は通常より痺れやすい状態になっているとのことで、恐らく毒がまだ効いているようでした。絶対にマネしてはいけませんね……!
驚きの声続々「あんなに太い毒針ぶっ刺す勇気すごい」
コメント欄には「何度見ても衝撃的でプロ意識に感服」「まずあの太さを刺し込む勇気が」「凄過ぎ、マジで狂ってる (超称賛)」といった声のほか、「死なないでくださいね」「動画が出る度に『わー平坂さん生きてた良かった』と思うのは私だけ?w」「お大事になさって下さい!」といったねぎらいの声が寄せられています。
YouTubeチャンネル「平坂寛」では、ウスエイを食べてみる続きの動画が公開中。さまざまな生き物の情報はX(Twitter:@hirahiroro)でも発信しており、2023年9月には平坂さんの著書『虫への愛が止まらない』が実務教育出版から出版されました。
画像提供:YouTubeチャンネル「平坂寛」さん
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