えー、普段は鉄道とか都市計画とか土木とか宇宙開発とかこね回してますが、たぶん世の中の人が大部分はいずれ経験する可能性があるけど経験してみないとわからん案件に出くわしたので実績レポート行います。全文公開だけど香典出してもいいやと思ってくれた人は100円だけ課金お願い

D-1000

•  父親から兄弟一同病院に呼び出される。

• 俺はもう死ぬとか言っていたが医者の話を聞くと要するに「30年来の糖尿病の結果GFR値が15程度まで低下してるので透析になります」と言う話。

• そもそも糖尿病だったとか腎不全まで進行してるとか聞いてなかったぞ。80歳越えてれば珍しい話でも無かろうに

• しばらく大病院に入院してシャント(透析で大量の血液を静脈から取り出すための動脈とのショートカット）設置、透析開始。

• そしたら途端に快調に。アンパン買ってこいだの心臓だのなんだのよけいな検査したとかぶつくさ言い出す。

• 継続透析のために地域の中規模病院に転院。通院開始時に医者から「80代で透析開始したら余命は5年程度と考えてください」と釘を刺される。て言うか透析でなくても大体そうやろ

D-400

• 耳は遠くなるし言語は不明瞭になるが体調はぼちぼちの状態を継続。

• 数年前に買ってやった軽自動車に露骨に傷が増える。そろそろ免許返納させるべきではないかと考えはじめる

D-90

• 透析してる病院から「なんか肺に影がある、肺ガンの疑いもあるので大病院で見てもらった方がいい」と連絡あり。最初に入院した病院を予約

D-50

• 病院に行く日の直前にデイサービスから「転倒して骨折した」との連絡が入る。

• 何十年かまえに祖母も転倒骨折して直後に死亡したので、「こりゃ死んだかな」と想定しつつ救急搬送を指示

• 念のため葬祭場の仲介サイトにも登録

D-48

• 救急搬送先の医者から病状解説。

  • 大腿骨股関節骨折

  • 人工骨置換手術を検討中

  • あと肺に影がありたぶん肺ガン

  • 大動脈解離の兆候あり

  • 心臓弁膜症の兆候あり

  • 仮に手術しても歩行は結局無理で車椅子生活

• ぶっちゃけどれをとっても死にそうな症状のオンパレード

• 自宅生活が困難となると施設必要かと検討開始

D-40

• 医者から「心臓が弱ってるので股関節置換手術は無理。長期療養型病院に転院」と連絡

• 透析してた病院に転院する段取り

• 面会するがろれつ回らず会話成立しない

D-20

• 透析してたところの病院に転院

• 入院時に「高齢の上にいろいろ症状あるので死にそうになったらどうしますか」と聞かれる

• たぶん長くは無かろうと思ってたので「無理に延命せず緩和ケア重視で」と注文をつけておく

D-0　08:00

• 看護師から電話がかかってきて「なんか呼吸の様子がおかしいです」と連絡。仕事があったので明日行きますと回答

D-0　09:00

• 今度は担当の医者から電話かかってきて「危ない感じの呼吸ですのですぐ来てください」と連絡。緊急に休みとって駅に向かう

D-0　09:30

• 駅についたとたんに医者から「心停止して心臓マッサージとかしてます。たぶんだめかも知れません」と連絡。母親の方は病院から迎えが行くように手配してくれました

D-0　10:00

• 駅に到着して病院へ向かう

D-0　11:00

• 病院につくとすでに母は到着していた。ほぼ同時に瞳孔散大その他死亡確認完了。

D-0　11:10

• 医者から状況解説。第一報の時点ですでに下顎呼吸、心拍低下だったそうな。死因は結局誤嚥性肺炎による呼吸不全。肺癌とか心不全とか大動脈解離とかは間接的には影響あったが直接の死因にはならず

D-0　12:00

• 以前に登録していた葬祭場紹介サイトに電話。葬祭場を紹介してもらいそこからは葬祭場との手続き開始。あまり近い葬祭場がなくなんどか調整してもらうが結局は家から約5km程度の場所に決定。

• 葬儀内容は家族葬で参列者15人程度、安置のみ通夜なし葬儀読経ありを選択。葬祭場への遺体搬送依頼。

• 兄弟、親戚、勤務先その他関係各方面に第一報連絡。

• 兄弟の集合可能な日時をSignalで調整。結果D+2 13:00に葬儀日時決定。

• タスクリスト作成。

D-0　13:00

• 病院のほうで遺体の着替えその他の処理。

• 死亡届受領。

D-0　14:00

• 葬祭場から霊柩車到着。遺体は葬祭場へ。こちらもレンタカーで同行

D-0　15:00

• 葬祭場に遺体安置。

• 葬儀段取りと金額について確認。

• 葬儀費用約31万円。これは紹介サイト経由でクレジット決済可能。

• 僧侶手配は宗派だけ葬祭場に伝えて紹介依頼。

• 僧侶へのお布施は戒名代込み8万5千円、火葬費用1万円。これは現金支払い。

• つまるところ総費用約40万円

• 母は葬儀前日は葬祭場に泊。こちらは一旦帰還。

• 明日の宿泊ホテルを検索。年度末に加え旅行割のため稼働率高く確保困難

• Signalで死亡保険金使途について調整。葬儀費用、事後処理費用等に充当する方針

D-0　20:00

• 関係手配終了のため帰還