【新北】「淡水街長多田栄吉故居」淡水の日式建築物
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今回は淡水にある日式建物を紹介したいと思います。MRT淡水駅から徒歩で約15分、丘の上にある「淡水街長多田栄吉故居」という歴史建造物です。日式建物の雰囲気が味わえることはもちろん、丘の上に立地していることから、淡水河そして対岸にある觀音山の眺めが素晴らしいです。
それでは詳細を紹介していきたいと思います。
淡水街長多田栄吉故居基本情報
史跡名:淡水街長多田栄吉故居
住所:新北市淡水區馬偕街19號
営業時間:月~金曜日 9:30-17:00
土、日曜日 9:30-18:00
休館日:毎月第一月曜日(祝日の時は翌日)、旧暦大晦日、元旦
淡水古蹟博物館ホームページ:https://www.tshs.ntpc.gov.tw/xmdoc/cont?xsmsid=0G245647860928936985
地図:
MRT淡水駅から多田栄吉故居への行き方と所要時間
MRT淡水駅からは徒歩で約15分程です。ルート上は中山路経由となっていますが、淡水老街がある中正路経由で淡水の街並みを味わう行き方のほうがいいかもしれません。通りには多くの店があります。(グレーで記載しているルートです。)
グーグルストリートビュー
淡水街長多田栄吉故居の歴史
清時代 學海院の学田であった。
日本統治時代 日本学祖財団産業の所有となる。その後多田栄吉が私宅のために土地を購入。
1934年(昭和9年) 住宅完成
2015年4月 台北縣定古蹟
2016年1月 修復完了
2016年7月 一般公開
多田栄吉とは
1864年(元治元年)神戸で生まれる。(多田家は神戸の地主であった)
1897年 来台。台北に「千代田商会」を設立し、電気器材の販売を開始
1905年 淡水へ住居を移す
1920年 第1期淡水街協議会員に就任
1930年 淡水街街長に任命
*彼は淡水で多くの公益社会活動を行った後、戦後日本へ引き揚げをしています。
淡水街長多田栄吉故居訪問記
MRT淡水駅から歩いて15分、到着間近に坂があります。建物の入り口は小さめとなっています。敷地の面積は約100坪です。
こちらが敷地内の見取り図です。建物の構成は座敷、茶の間、寝室、台所、風呂、トイレです。それほど部屋数は多くないですね。当時は淡水地区でも早い時期に水道が引かれた民家であったため、台湾の水道事業における画期的な発展の歴史を今に伝える史跡となっています。
門を通って敷地内に入ると正面に瓦屋根の建物があります。玄関までは石畳になっています。
玄関の左側の部屋は座敷スタイルの部屋になっています。座敷の部屋と庭の間に縁側があります。この縁側から庭を眺めていたのかもしれませんね。
こちらは建物を横(淡水側方面)から見たものです。建物側から淡水側が眺めることが出来る形になっています。庭には白い玉砂利と庭石の飛び石があり、まさに日本的な庭園といった感じですね。
次に敷地内の庭です。池とその周辺に庭木が植えられています。
鹿威し(ししおどし)と似たものもあります。暑い台湾ですので、庭に水の動きがあると涼しさを誘いますね。
こちらは庭から淡水河下流方面を見た景色です。少し海を見ることが出来ます。天気が良い日ははっきりと見えるのでしょうね。
一番いい景色は、庭から正面を見たところです。ちょうど丘のところに立地していますので、淡水側、観音山が見えます。この景色は非常にいいですね。当時の多田栄吉もこの景色を眺めていたのかもしれませんね。
今回は日式建物と日本庭園が見れる「淡水街長多田栄吉故居」でした。周辺には、他の台湾のエリアと違い色々な時代の史跡があります。ぜひ淡水に来たときは色々な顔のある史跡を見てください。
参考文献
淡水區役所:https://www.tamsui.ntpc.gov.tw/content/jp/?parent_id=10381
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