やっぱり読書 おいのこぶみ

2014/01/14(火)07:47

何度も同じこと(話題)を繰り返す

読書メモ(479)

人間年をとると話が繰り返しになりますね しかもなぜだか前とそっくりにしゃべりますよ(笑わが連れ合いもしかり、しかもまだ70代ですよ わたしも嫌になっちゃいますが 「おとうさん、またおんなじ話している」 という息子娘のなさけない顔がたまらん作家の文章もそうです あんなかしこい作家野上弥生子の最後の作品『森』も 終盤は「あれれ~!」と思うほど繰り返しとみだれがありました でも、百歳なら仕方ありませんね だから編集者もそのまま本にしたんですね(このことをわたしは前に『森』の感想ブログで言ってるかも わたしも繰り返しだなあ 笑)吉村昭の最後の著書エッセイ『ひとり旅』を読了しましたが やはり同じ話題を繰り返してあるのがおさまっております エッセイと講演からおこしたのやら対談ですから まとまった小説ではないのでそれはそれでよいのです吉村さんは徹底的に調べて書く作家さんなんですね それもひとりであちこち出掛けて行くのです 普通は出版社の編集者さんがついていく方が多いらしい題材の関係者たちにも会うし、関係地の図書館にも通う そういう時の費用も自前がモットー、ひとり旅 だから、作家とは思われないで警察関係や土建業者に思われ 挙句の果て「作家吉村昭」の名をかたっている詐欺まがいにそういうおもしろいエピソードが満載 また、吉村さんの作業苦労やその醍醐味が語ってあって 作品が読みたくもなる、宣伝効果ありのエッセイ ひとり、満悦したのであったがそれではもったいないで これは詳しく感想を語らねばと思ったの       

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