Kotlin、盛り上がってますよね。新しいプロジェクトを作るなら Kotlin したいんですが、既存プロジェクトでも Kotlin をしたい気持ちもあるでしょう。しかし、大きくなった既存プロジェクトにいきなり Kotlin を導入するのも骨が折れます。そこで今回は、大きなプロジェクトでもちょっとずつ Kotlin が始められるよう、まずはテストコードから Kotlin をしてみる最短ステップをここに残しておこうと思います。
現在の構成
弊社の Android アプリのコードは Java でできています。テストコードは Robolectric 3.1.2 で、IDE は AndroidStudio 2.2 です。IntelliJ Plugin の Kotlin Plugin も入っています。
構成管理
プロジェクトのルートにあるbuild.gradle
に、Kotlin のプラグインを追加します。
buildscript {
// ...
dependencies {
// ...
classpath "org.jetbrains.kotlin:kotlin-gradle-plugin:1.0.5-2"
}
}
つぎに、アプリモジュールのbuild.gradle
に、Kotlin の依存を宣言します。今回はテストでのみ Kotlin を使うので、以下のようにtestCompile
を追加しています。
apply plugin: 'kotlin-android'
dependencies {
testCompile "org.jetbrains.kotlin:kotlin-stdlib:1.0.5-2"
testCompile "org.jetbrains.kotlin:kotlin-test-junit:1.0.5-2"
}
既存のテストコードの変換
なにか適当に簡単なテストを対象に、Java から Kotlin へ変換してみましょう。
Java のファイルを選択し、Code -> Convert Java File to Kotlin File するだけ。ね、簡単でしょう😃
テスト実行
AndroidStudio で試す場合は、テストコードを選択してから右クリックメニューの「Run XXXTest」で実行できます。CLI ならテスト用のタスクを実行します。
BUILD SUCCESSFUL と出たら優勝です。
おわりに
新しい言語の導入というと、その作業だけでも結構大変なんじゃないかと思っていましたが、拍子抜けするほど簡単でした。IDE ではうまく動くけど CLI では動かない、ということもありがちなパターンだとは思いますが、Kotlin の導入に際してはそのようなトラブルもなく、今日も WerckerCI は元気にアプリをビルドしてくれています。