私(佐藤)は自分で言うのも何だがブサイクである。秋の晴れ渡る空のごとく、清々しいほどのブサイクだ。女性には化粧品があり、百貨店の化粧品売り場にいけば、上手に手ほどきをしてくれるメイクの人がいる。仮に高級化粧品を使ってプロのメイクの人に化粧を施してもらえば、私のブサイクを多少は軽減できるののだろうか?
そんな素朴な疑問を解消してみることにした。最後はゲームセンターのプリントシールで記念撮影。これできっと美しくなるに違いない! そう確信した私だったが、想像以上に可愛らしくなってめちゃくちゃ驚いた! 「美しい」は作れる!
・まず高級化粧品購入
私はまず、この検証を行うに当たって伊勢丹新宿店へと向かった。美しいを作るには、まず良いものを選ぶべきだと思ったからだ。しかし何を買って良いのかまったくわからない。そこで、話しかけやすそうなお姉さんに、「いや~、参っちゃいましたよ~。会社の宴会で女装することになっちゃって~、ハハハ」とウソをついてオススメを教えてもらった。
お姉さんは「時々そういう方、いらっしゃいますよ」と、優しい笑顔で私の緊張を和らげてくれた。マジで優しいこの人、この人の言うこと聞こう! ということで、ファンデーション・アイライン・リップ・チークを購入。しめて3万2400円! 高いだろうと思ったがやっぱり高かった。女性って大変だ。美を作るのには金がかかる。
・表参道の美容室へ
次にこの化粧品を持って、表参道へ。あらかじめ予約した美容室で、これらを使ってプロにメイクをお願いすることにした。事情を話したら、特別に化粧品持ち込みに対応してくれたのである。
・実力派のメイク
担当してくれた美容師さんは、私が関口メンディーさんや氷室京介さん・hydeさんに変身するときに担当してくれる方だ。この人の腕前はたしかだ。絶大な信頼をおいているので、きっと美しくなるに違いない!
・意外にも乾燥肌だった
まずは保湿。私の顔面は見た目よりもはるかに乾いているそうだ。自分では自覚がなかったがカサカサらしい。このまま行くとマジで枯れたオッサンになるそうだ。脂ギッシュよりいいけど、それはそれで悲しい。
・メイク施術!
次に1万1500円のファンデーションを塗り……アイラインを塗ってもらい、8000円のアイシャドウ。さらに4300円のリップを付けて、6200円のチークでトドメをさす。
そして約1時間後……ようやくメイクが完成した。ちなみにメイク代は6480円。化粧品と合わせると合計3万8800円! 約4万の顔面が出来上がったのであるッ!!
・4万をドブに捨てたのか……
だがしかし、ロン毛のウィッグを被ったら、売れないバンドマンみたいになってもうた……。マジかよ、4万かけてもオッサンの域を一歩も脱していないじゃないか……。さらにキャップ被ったら、女装していることさえもわからんくなってしまった……。私は4万をドブに捨てたのか?
・プリントシール機の補正機能がすごかった!
ところがである! 最後の頼みの綱、プリントシール機補正で何とかなると思い、一路ゲームセンターへと向かった。そして、実際にシールを撮影してみることに。撮影直前の私の姿は、自分でも吐き気を催すほどの醜さ……。
しかーーーし! 補正機能はすごかったーーッ!! 可愛くなっているのだ……。確かに可愛くなっているのだ! ヒゲ面なのに、めっちゃ可愛くなっとるやないかい!!
プリントシール機、おそるべしである。可愛く撮りたいオッサンは、多少の化粧でなんとかなるようなので、ぜひ試してみてくれ。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼41歳のオッサン
▼3万2400円分の化粧品を使い
▼プロにメイクしてもらう
▼途中まではオッサンを維持していたのだが、
▼チークを塗ったらグッと色っぽくなった
▼最後にヅラを被って完成のはずが、ヅラ被ったら思わぬ方向へと遠ざかった!
▼どう見ても、中央線沿線に住むバンドマンのようだ……
▼タバコが似合う……
▼街にとけ込んでいる……
▼頼みの綱はプリントシール
▼気持ち悪い……
▼……ところが!
▼まさかの大逆転!!
▼美しいは作れる!