ハンバーガーチェーンの二大巨頭といえるマクドナルドとロッテリア。必然的に同じようなメニューも数多く存在するわけだが、今回は両チェーンのバーガーを合体させたらメチャクチャ旨くなるのでは……という思いつきから生まれた成り行きグルメ企画をお届けしよう。
見切り発車で始めた結果、思わぬ副産物を生み出してしまった!
・最強のダブチを作りたい
合体させようと思ったのは両チェーンのチーズバーガーである。なぜそんなことを思いついたかというと、同じチーズバーガーでもマックとロッテリアでは味のベクトルが全く異なるから。
マックのチーズバーガーはケチャップで味付けしてピクルスを挟んだ「ザ・王道」という味わい。一方ロッテリアはケチャップやピクルスなどはなし。胡椒の効いた肉々しいパティの旨味が強調されたテイストとなっている。
どちらが好きかと問われたなら、筆者はどちらも好きだと答える。これは波風を立てないように言っているわけではなく、方向性が違うので本当にどちらも好きなのだ。
ならば両チェーンのチーズバーガーを合体させることで、お互いの良さが交わった最強のダブルチーズバーガーが出来上がるのでは……というのが今回の企画の趣旨だ。
なおロッテリアにもケチャップ味のチーズバーガーは存在するが、本稿で扱う「ロッテリアのチーズバーガー」とは「絶品チーズバーガー」のことである。了承のうえ以下お読みいただきたい。
・フュージョン開始
てなわけで買ってきた。
合体させるにあたり、ひとつだけ考えなければいけないことがある。2つのチーズバーガーから1つのダブルチーズバーガーを作るということは、片方のバーガーからパティのみを抜き取って他方に移植するということである。
ではマックの方からロッテリアの方に移植するのか。はたまたその逆か。悩ましいところだが、今回はマックのパティをロッテリアのバーガーに移動させることにした。その理由は……
特にない。とにかく完成!
・1+1=?
この組み合わせでマズくなるとは全く思っていない。問題は合体させたことによってシナジー効果が生まれるのかということである。1+1が3とか4になってほしいのだ。さっそく完成した「合体ダブルチーズバーガー」を食べてみると……
まずパティに関しては、圧倒的にロッテリアの主張が強い。パティだけを比較するとロッテリアの方が倍くらい厚みがあるし、合体させて食べるとマックのパティは存在感を消されてしまう。なのであまり相乗効果は感じない。
ただチーズは割と良い感じ。ロッテリアのチーズがジュワッと溶かしてあるのに対し、マックのチーズは固形物としての形が残っており互いの食感の違いが上手くまとまっている。
食べた感想をまとめると、1+1が2.5くらいにはなっているかなというところ。ロッテリアの絶品チーズバーガーにマックのチーズを追加して食べているという感じだ。
美味しかったが、わざわざ分解して作る意味があるかというと微妙かもしれない。まあ思いつきで始めた企画だし……。
・ナゲットピザ爆誕
しかし、ここで思わぬ副産物が生まれた。
今回の作り方だと、片方のバンズは丸々余ってしまうことになる。これをそのまま食べるのも美味しくないしな~と思い、併せて買っておいたチキンマックナゲットを乗せてオーブンで焼いてみたのだが……
これがメッチャ美味い! もはやどういう企画なのか分からなくなってきたが、こっちの方が合体チーズバーガーよりも美味かったので作り方を説明しておこう。
パンの上にチキンマックナゲットを乗せて、付属のマスタードソースを塗り、とろけるチーズをトッピングしてオーブンで焼く。それだけ。筆者は余ったバンズを利用したが、たぶん普通のパンでもOKだと思われる。
ポイントはナゲットに付いてくるマスタードソースをたっぷり塗ることだ。全て使い切る感じで良い。
ナゲットはオーブン焼きすることでカリッとなるし、チーズとマスタードでピザみたいな味になって最高だぞ。ぜひ試してみてほしい。チーズバーガーの件は忘れてくれ!
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.