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表情豊かな野鳥の魅力を伝えたい!動物の自然な姿を引き出す高校生カメラマン【水谷草之介・17歳】

表情豊かな野鳥の魅力を伝えたい!動物の自然な姿を引き出す高校生カメラマン【水谷草之介・17歳】

「気になる10代名鑑」の855人目は、水谷草之介そうのすけさん(17)。街中にいる身近な野鳥をメインに、表情や羽毛の質感まで伝わるような、いきいきとした写真を撮影・編集してSNSに投稿しています。将来は、野鳥を含めた動物と人間の関わりをテーマに個展を開きたいと語る水谷さんに、創作活動をはじめたきっかけや苦悩などを聞いてみました。

水谷草之介を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

街中にもいる身近な鳥たちをメインに、写真を撮っています。撮影はほぼ毎日していて、学校へ行くまでの道や帰り道で鳥を見つけたら、すぐにカメラを構えます(笑)。休日は、月2回くらい遠征に出掛けて、地方の野鳥を撮ることもありますね。

普段なら見逃してしまう、野鳥の暮らしをのぞき見られるような一枚にしたくて。背景情報をできるだけ少なくして、自然と野鳥そのものに意識がいくようこだわっています。あとは、太陽光に対してあえて斜めから撮って、鳥の体の膨らみや羽毛の質感など、立体感が伝わるように工夫しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「はじめは祖父のカメラを借りて、街の景色を撮っていたんです。それから独学でカメラの勉強をしはじめました。そんなとき、カメラ系YouTuberの『ふぁらお』さんが撮った動物の写真に出会って。それがあまりにも綺麗で繊細だったので、彼にあこがれて、自分も動物園で動物を撮影するようになりました。

撮った写真をインスタで発信したのをきっかけに、同年代で、野鳥を撮影をしている写真家の長谷野乃子さんともつながって。地方遠征などに連れて行ってもらっているうちに、どんどん野鳥の魅力にハマっていって、野鳥メインで撮影するようになりました

Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

野鳥の“表情”をテーマに撮影しています。カメラを持つ前は、身近な鳥にも表情があるなんて気づきもしなかったんですけど、写真を撮っているうちに、首をかしげたり、ほかの鳥と遊んで楽しそうにしていたり、彼らにも心や表情があることを知ったんです。もっといろんな人がそれを知って、野鳥の魅力に気づいてくれたらいいなと思っています。

それから、動物の世界を生きている自然な姿を写したいので、餌付けはしないようにしています。SNSのフォロワー獲得が目的になって、撮影の過程で鳥や自然を傷つけたら“かわいさの消費”で終わってしまうので、なるべく怖がらせないように撮る方法を研究しています」

 

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Q4. 活動の中で、悩みがあれば教えてください。

動物との距離を保つことがとても難しくて。野鳥を撮影をするときは、やっぱりある程度近づかないと、くっきりと表情まで写るような繊細な写真は撮れないんです。

でも、動物が人間の存在に慣れてしまって、事故が起こることもあるんです。『撮影したいけど、ありのままの姿や自然を守りたい』という自分の中のジレンマと、常に葛藤しています」

Q5.将来の展望は?

大学で動物の生態を学んで、その知識を活かしながら、いろんな動物を撮影していきたいです。撮影スキルをあげることはもちろん、動物の生き方や見えている世界を理解できたら、彼らのリアルな日常が浮かび上がる作品が撮れると思うんです。

いまは特に、北海道の動物に興味があって。そこで暮らす人と動物の関わりも学びながら、いつかは個展を開きたいなと思っています。これまで撮った写真を展示して、身近な動物のかわいさに気づいてもらったり、保護活動に意識を向ける人が少しでも増えてくれたらいいですね」

水谷草之介のプロフィール

現在の年齢:17歳
出身地:神奈川県
所属:桐蔭学園高等学校
趣味:野鳥観察、写真、料理、絵、キャンプ、サイクリング
特技:空手、火起こし
大切にしている言葉:一期一会

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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda

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