人は、愛を作り出せない。受けた愛を守り伝えることはできる。でも人は、愛を作り出せない。いや、主語が大きすぎたかな。もしかしたら世の中には、愛をゼロから作り出すことのできる人がいるのかもしれない。でも私にはできない。だから私は愛の源泉である神から離れないようにしなくてはならない。
愛とは、柔らかく言えば「自分よりも相手をなんらかの意味で優先させること」となる。激しく言えば「相手のために自分が死ぬこと」と表現できる。濃度や方向性の違いはあれど、他者との関係を良くしようとするときには、必ず「愛」に出会う。
とはいえ「愛について知っている」ことと「愛を実践できる」こととの間には大きなギャップがあるのがつらい。愛について知っていたとしても、私には、愛を実践することがなかなかできない。言うは易く行うは難し。
しかし「私にはできない」と言った瞬間に、私は私のことしか考えなくなっていることに注意。「私にはできない」というのは、自分のことしか考えていない状態だ。神さまのことを忘れている。つまり「私にはできない」といった瞬間、一歩愛から離れたのだ。
私にはできない。しかし神にはできる。
私には愛がない。しかし神には愛がある。