ＪＲ勝田駅近くの「あさくら」さんで、「ふぐ料理」を堪能しました！ : あさくら

この日は友人と２人で勝田駅近くの「あさくら」さんに伺いました。たまには「ふぐ料理」を肴にお酒でも飲もうと、食べログで検索。ふぐの専門店ではありませんが、勝田でふぐ料理が有名な「あさくら」さんがヒットしました。

ふぐは寒くなる10月から提供されるとの事で、前もって「ふぐコース」@7000を予約して伺いました。

開店とほぼ同時の17時頃お店に到着。お店は階段を登って２階にあります。店内はカウンターが何席かありますが、他は全て個室になっている様です。私達も掘り炬燵式の落ち着いた個室に案内されました。

料理は「ふぐコース」を既に頼んであるので、取り敢えず瓶ビールを頼んで、乾杯！

「ふぐコース」の料理は、入り口に掲示されていて、『小鉢、ふぐ刺し、ふぐちり鍋、ふぐ唐揚げ、香の物、雑炊、デザート』の７品。ちなみに「あさくら」さんでは、他にもあんこう鍋、すっぽん鍋なども出来るようです。また、料理メニューはなく、すべてコース料理(3000円〜)で、鍋料理は１人前から注文が出来るそうです。早速コース料理のレビューに移ります。

【①小鉢】
この日の小鉢は、『里芋の豆腐』。しっかりした歯応えでねっとりと里芋の味がしますが、ごま豆腐のような食感と味もします。だし汁が掛けられていて、なんとも優しいお味の小鉢です。

【②ふぐ刺し（てっさ）】
大皿に綺麗に丸く盛られたふぐの薄造りは、見た目にも綺麗で、ふぐ料理の代表格といったイメージがあります。中央にはふぐの皮が盛られ、紅葉おろし、ネギ、カボスなどの薬味がのっています。ふぐ刺しをポン酢に付けて頂くと、コリっとした独特の食感。白身の淡白な味ながら、旨味があって確かに酒の肴によく合う刺身です。

ご主人にふぐの種類と産地をお聞きすると、外周の透き通った薄造りが「とらふぐ」、内側の少し白っぽいふぐ刺しが「ショウサイフグ」との事。とらふぐは、千葉県の養殖物との事ですが、とても新鮮でいいふぐを仕入れられたと仰っていました。因みに、天然物は茨城でもたまに揚がるらしいのですが、値段はほぼ倍。しかも、豊洲市場に行ってしまう事が多いのだそうです。

「ショウサイフグ」は「とらふぐ」程の歯応えはありませんが、よりハッキリとした旨味が感じられ、また違った美味しさが楽しめます。

2人でふぐ刺身を食べている途中でお酒が欲しくなり、三重県のお酒【純米吟醸　宮の雪】を頼みました。「宮の雪」は、三重県ではとてもよく見かけるお酒で、飲み口爽やかで大好きな日本酒です。茨城の飲み屋では見たことが無く、懐かしくなって頂きました。勿論冷やですが、とてもすっきりと爽やかに頂けるお酒です！

【③ふぐちり鍋(てっちり)】
寒い日はやはり鍋ですね！目の前のガスコンロでふぐちり鍋を煮込み、お酒を飲みながら友人と談笑していると、すぐに出来上がりました。私はふぐちり鍋は初めて食べるのですが、鍋がとてもイイ香りなのに驚き。

早速小鉢に分けて頂きます。スープを飲んでみると、これが何ともイイ出汁の味。お好みで紅葉おろし、ネギを加え、ポン酢を少々垂らして頂きます。ふぐの他にも白菜、春菊、ニンジン、ネギ、エノキ、マロニー、豆腐などがたっぷり入っています。主役のふぐは骨付きですが、白身は簡単に剥がれるので、食べ易く頂けます。弾力のあるふぐの白身は、歯応えも味もとても美味しく頂きました。

【④ふぐの唐揚げ】
大きめのふぐの唐揚げがごろりと2個。唐揚げになってもふぐの白身はぷりぷりと弾力があって、此方もいいお味です。

【⑤香の物】・【⑥雑炊】
雑炊は店員さんが作ってくれます。まず残ったふぐちり鍋のスープに白味噌をよく溶かし、その後でご飯を入れ、仕上げにあおさのり、ネギ、とき卵を入れて1分程蒸らして「ふぐの白味噌雑炊」の出来上がり！ 熱々の雑炊を2人ともお茶碗に2杯ずつ食べましたが、もうめっちゃ美味く、ペロリとたいらげてしまいました。
香の物は、千枚漬けのような食感の漬物と、辛くない唐辛子のような漬物。何と言うのか失念しましたが、どちらも珍しく、美味しい漬物でした。

【⑦デザート】
この日のデザートは、「さつま芋の羊羹」に爽やかなサワークリームをのせたもの。羊羹と言っても、さつま芋の自然な甘さを活かしたもので、砂糖の甘さは殆ど感じられません。サワークリームの酸味がサッパリとしていて、美味しく完食しました。

食事の途中でしたが、マスターと少しお話しが出来ました。マスターは昔は大阪、東京で修業された後、西日本の有名旅館の料理長などを経て、平成7年に現在の「あさくら」を開店したのだそうです。和食に携わって、この道45年の一流の料理人さんですが、普通のサラリーマンでも気軽に利用できる価格で、一流の味を楽しめる店を目指しているのだそうです。勝田の良いお店と出会うことが出来ました。

今度は違うコース料理で、またゆっくりと伺いたいと思います。ご馳走様でした〜！