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食べログ 和菓子・甘味処 WEST 百名店 2023 選出店
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上生を作る店
京都は和菓子屋が多い町で、老舗、有名店、チェーン店などが所狭しと存在している。
そんな中で、この店の上生菓子が一番美味しいと感じている。
もちろん、「嘯月」や「亀末廣」と比べてどうだといわれると答えに窮するが、「塩芳軒」や「鍵善良房」よりは美味しいと思っている。
そんな中、普段はあまり差を感じさせない三笠(東京のどら焼き)や三色団子や水無月を作るとその出来はやはりひと味違う。
餅や餡子の出来が違うということだ。
東京にいるときに、取り寄せてみたが、柏餅のおいしいことこの上ない。
どうしてこれだけの違いが出るのだろうかといぶかしく思っている。
もちろん、この店の必殺技である薯蕷饅頭やきんとんはえも言えずといったところだ。
夏はこれ
酷暑の京都で涼味一服。松壽軒の涼味は梅シロップのこれ。水ようかんには色々な意見があるだろうが、この生菓子はお薦めする。電話予約が望ましいかもしれない。
食べログスイーツ100名店
第一回目の投稿が7年前だったが、その時は全国の100名店ではなく、京都の和菓子の中でも160位くらいだった。今とおいしさは変わらないが、その頃は老舗やその店の出身であることを雑誌に取り上げてもらわないと評価が低かった。
この店は見かけは町内の和菓子屋さんといった風情だがその実力は計り知れないものがあり、京都に行くと訪問しがてら、店主と和菓子談義をするのが習慣になっている。薯蕷饅頭の作り方及びいつ食べたらいいか、琥珀羹における寒天の扱い方、鮎の作り方、小豆の産地と漉し餡の濾し方、栗の和菓子の特徴など行くたびにその季節のお菓子に関する話題で一時間以上時間をかけて説明を受けている。
私の和菓子の基準店(「紫仙庵]参照)はこの店になって久しい。今回写真に出した烏羽玉は亀屋良長と黄身しぐれは東京の大阪家と比べてみるといいかもしれない。さらに言うと、季節の生菓子は塩芳軒や聚洸と食べ比べると面白いかもしれない。
伸び盛り
東京は和菓子の僻地だ。たとえば、生菓子でいえば京都の亀末廣、塩芳軒、嘯月などは都内のグルナビ上位の和菓子店より確実に1-2ランク上をいっていると思う。食べてその店の特徴がわかるほど自分の舌は敏感ではないが京都の生菓子は「ああ、おいしい」と思う。小豆は小豆の、葛は葛の味がはっきりわかり、それが砂糖の甘味とともに口の中に広がるのは忘我の一瞬だ。
東京在住にもかかわらず、もう30年以上前から、四季折々の和菓子と和食を求めて京都に通っている。たとえば、きわめてぞんざいな扱いをうける御倉屋でさえうまさにひかれて訪問している。東京では少しでも名前が売れれば味を犠牲にして店舗を増やし、生産量を増す。売れなくなればすぐに店をたたむ日ばかり商いが多い。恐らく京都では味を落とせばただちに評判となり、みせは立ち行かなくなるのだろう。ご近所のおとくいを大切にして地道に商売をしているように思える。
和菓子でいえば、従来からの伝統の味を伝え、決して冒険はせず、高い水準で味を守っているように思える。しかし、このことは和菓子を作るというエネルギーは後ろ向きというか、下向きに働いて新しい展開がないともいえる。名店はどうしても後ろ向きになっていることはしかたがないことかもしれない。ただし、菓匠のエネルギーがお菓子に向かっているならば許容できる。問題はお菓子以外に向かった時だろう。東京には京都の店がかなり出店していて、感心する店が少ない。
松壽軒の和菓子には感動させられる。きんとんのみずみずしさとあんの香りのよさはまさに生菓子といえる。葛饅頭の葛のかおりと弾力。なかの白小豆でできた餡のすばらしさは垂涎ものだ。六月の水無月はほかの店に比べてとてもおいしい。すこし、店主と小豆談義をしたら、最中をサービスで作ってくれた。京都のもなかの皮はよく焼けているので、できたてはさくさくしてひさしぶりの昔懐かしい味がした。なにかここの主人は齢60は越えているだろうにいまだにお菓子作りが楽しくてたまらないといった風情だった。数年前に息子に使いさせた時にも同じ様子を息子も話していたことがある。いまだに上向きのエネルギーが出ていた。伸び盛りといったところか。
竿物を一本頼んであったので、東京に帰ってから食べてみたが驚きのおいしさだった。翠という名で、皮目のやらかなすばらしく大きい大納言の生地の上に緑色の村雨がのっていた。煮ても小豆が割れていない。切腹することがない地位である大納言から大粒の小豆で身割れしないものを大納言小豆という。今回の京都行きの際に立ち寄った茶寮宝泉で注文した丹波大納言小豆のぜんざいはほとんどが身割れしていた。
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しめこのうさぎ
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店名 |
京菓子司 松寿軒(ショウジュケン、松壽軒)
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受賞・選出歴 |
和菓子・甘味処 百名店 2023 選出店
食べログ 和菓子・甘味処 WEST 百名店 2023 選出店
スイーツ 百名店 2022 選出店
食べログ スイーツ WEST 百名店 2022 選出店
スイーツ 百名店 2020 選出店
食べログ スイーツ WEST 百名店 2020 選出店
スイーツ 百名店 2019 選出店
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スイーツ 百名店 2018 選出店
食べログ スイーツ WEST 百名店 2018 選出店
スイーツ 百名店 2017 選出店
食べログ スイーツ 百名店 2017 選出店 |
ジャンル | 和菓子、どら焼き |
予約・ お問い合わせ |
075-561-4030 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
清水五条駅から徒歩6分。 清水五条駅から384m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥1,000~¥1,999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
個室 |
無 |
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貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
利用シーン |
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サービス | テイクアウト |
オープン日 |
1932年 |
備考 |
今現在お店は終日で閉まってる感じです! |
お店のPR |
【昭和7年創業】地元密着ながら、全国の和菓子好きがこぞって訪れる名店
こちらは、昭和7年創業と京都では比較的新しい和菓子屋さん。創業当時から建仁寺の御用達をつとめ、その評判の高さから高台寺の御用達もつとめるようになりました。祇園のお茶屋さんからの信頼も厚く、今では京都のみならず、全国からこちらの和菓子を求めてお客さんが来るのだとか。「上生菓子は、原則として予約注文」なので、事前にきちんと日時を連絡して、和菓子をいただきに伺いましょう。 |
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京都の上生を扱う店はそれぞれ新春の竿物を作っている。
有名店の嘯月は「初花」という白小豆で作る竿物がある。
私にとっては白小豆はかくの如くおいしいものだということを初めて教えてくれた名品だった。
しばらくの間はその味が忘れられなくて、毎年「初花」を注文していたが、始めて食べた年を上回る白小豆には出会うことがなかった。
即ち、作物は年により出来不出来があることを身をもって知ったのだ。
そこで、この店の「翠」に鞍替えして十数年になる。
毎年、安定した美味しさで波が少ないので気に入っている。
この店を始めて紹介してから12年になる。
その当時は食べログの京都の和菓子160位くらいで、評価する人が少なかった。
繰り返し高評価を書いてきたが、覚えめでたく今では一頁目に載っている。
昔と変わることなく同じ和菓子を作っているにもかかわらず、時の流れで評価が変化するのはどうしたことだろうか。
京都に行くたびに、店の主人と長々と和菓子談義をしてして感心することが多かった。
今では店は新しくなり、息子が跡をやっている。
今年も暮れに訪れて、上生を食べたが相変わらず、いたく美味しい。
正月は毎年「翠」が定番になって久しい。