ゴージャスでインパクト抜群の「特製濃厚魚介つけめん」 : 麺屋一燈

新小岩駅の北口を出て右手に進み、新小岩駅北口交差点から平和橋通りを蔵前橋通り方面に80メートルほど、不動産屋の角筋を右に折れた場所にあります。
人気急上昇しているラーメン店のようで、レビュアーの皆さんの口コミを目にして以来、気になっていたお店です。

平日のお昼12:50に訪問しました。
予想していた行列はなく、店に入るとすぐ右に券売機がありました。
メニューは「濃厚魚介つけめん」780円・「濃厚魚介らーめん」750円・「（塩）芳醇香味そば」750円・「（醤油）芳醇香味そば」750円が基本で、「半熟味玉」・「特製」・「チャーシュー」などのトッピングで値段が異なります。
「中盛り」は50円増し、「大盛り」は100円増しになっています。
券売機の上には、それぞれ麺の量やトッピングの種類が詳しく表示されていました。
「特製濃厚魚介つけめん」950円と「大盛り券」100円の食券を買って、すぐそばで待機していた若いホール担当のスタッフに渡しました。

厨房を囲むＬ字のカウンター席が11席あって、満席で外で待つように言われたのですが、すぐに席が空いたので待たずに着席できました。
今年の6月にオープンした新店で、白木を使った和風の店内は、まだ綺麗で清潔感があります。
厨房の中では3人のスタッフが仕事をされていました。
こちらの店主は、松戸の「とみ田」の富田氏を師匠と崇められているようです。
店内の壁にも富田氏や山岸氏からの開店祝いが飾られてありました。
卓上の調味料は、ブラックペッパー、一味、酢、ラー油、醤油で、女性用の髪結いも置かれていました。

注文して7分ほどででき上がり、お盆に乗せられ、カウンターの高台から渡されました。
大盛りの麺は400gのボリュームがあり迫力を感じます。
「とみ田」のつけ麺のように綺麗に折り畳まれ、色鮮やかな豚チャーシュー2枚と鶏チャーシュー2枚、カットされた半熟煮玉子がトッピングされ、3枚の海苔が添えられられ、ビジュアル的にもかなりゴージャスで、インパクト抜群です。
茶色く濁ったつけ汁には、ほうれん草、白髭ねぎ、万能ネギがトッピングされています。
麺は少し黄色がかったストレートに近い中太麺で、艶やかで瑞々しさを感じます。

つけ汁にたっぷりと浸して麺を味わってみると、程よいコシのあるもっちりとした食感の麺で、つるつるとして喉越しはいい感じですが、できればもう少し堅めの方が好みです。
魚介系の風味が立った鶏白湯魚介系のつけ汁は、どろりとして粘度が高く、中太麺とよく絡み、麺と一緒にたっぷり持ち上げられます。動物系と魚介系のバランスの良いスープで、粘度が高い割にはコッテリした感じではなく、円やかで旨味のある味わいです。

つけ汁の中には、数本のメンマと鶏団子が2個が沈んでいました。
鶏団子は軟骨が混ざっているようで、シャリシャリとした食感がよく、ジューシーな鶏の旨味もあり美味しかったです。
メンマもコリコリの歯応えがいい感じでした。

真空低温調理という聞きなれない手法で仕上げられた豚チャーシューは、レアと言うより、赤い色合いや食感も殆ど生肉のような感じです。
脂身もたっぷりついて弾力があり、よく噛めばスパイシーな味付けとともに豚肉の旨味を感じるのですが、スジも少し残って、これは恐らく好き嫌いがはっきり分かれるのではないでしょうか。
鶏チャーシューの方は脂身が少なく、仄かにピンク色した綺麗な仕上がりで、とても柔らかくて、つけ汁に浸けて美味しくいただけました。
味玉の黄身は、やや堅めの半熟で甘みがあり美味しい味わいでした。もう少し柔らかめのゼリー状だと嬉しかったのですが。

大盛り400グラムの麺の量はさすがに多く、つけ汁にジャバジャバ浸け食べてたら、3分の2くらい麺を食べたところで、つけ汁のスープは冷えて、殆ど無くなりました。
大盛りを注文すると、つけ汁のお替りが出来る嬉しいサービスがあったので、お替りをお願いしました。

3分ほど待って、お替りのつけ汁が出来上がり受け取りました。
お替りのつけ汁にも白髪ネギが混ざり、魚粉が浮いていました。
できれば万能ネギも欲しかったところです。

後半は、少し飽きも来て、しんどくなりましたが、400グラムを何とか完食しました。
残ったつけ汁は、カウンターの高台に置かれたポットの割りスープで割りました。
魚介系の風味の効いたバランス良い旨い味わいになり、全て飲み干しました。

再訪する機会があれば、「濃厚魚介らーめん」や「芳醇香味そば」も試してみたいと思います。