「やわらかくておいしいもの」 : 中華料理 美中味

自分、これまで辞書の定義からいくと「口当たりの悪い」食べ物を結構好んできたのだなあと思う。なんというかガシガシ噛まなきゃないものなんかは口当たりの悪いものに属するんだそうで。中華料理の炒め物なんかもその類かもしれない。だけどこの日のコレは…

山芋と牛肉炒め：シーズナルなアイテムとして壁メニューに貼られてた。ヒトは生の澱粉を消化しないそうなので、イモ類は加熱しなくてはなりませんが、長芋はただでさえ生で食べられる材料ですから、炒めればさらに柔らかく食べやすく。あまり熱を通しすぎるとホコホコになってしまい、山芋感が失われるってほど。これもいかにも高温短時間調理って感じのシャキッとしたテクスチャー。ビーフのコテッ♥が合わさりうまし！

玉子とキクラゲ炒め定食：これまたあまり咀嚼を要しない代表選手たまご。そうはいっても他に入ってるヤサイ達が歯ざわりありますけどね。優しいメイン材料に、比較的ハッキリした味つけのコントラスト。

タイトルはその昔見たマンガの登場人物が述べたセリフ。それの何が面白かったのかは文字では説明できませんけど、あまり口当たりの良いものばかり好むようになるのは老境にさしかかったサインかなあと。その点、自分は食の嗜好に関してはまだまだイケるかな〜と。

「大陸的中華料理店で冷たい麺を」をやろうとしたら、当店にはなかった。だんだん一達との違いが出てきましたね。

酢豚定食：オプション￥200の半炒飯にして、ライス不要とオーダーしたが、伝わらなかったw。誰に言い訳してるんでもないですけどね。酢豚はコクがあり、白飯の友にも不足なし。肉もゴロゴロ多く食いでがあります。炒飯はパラリタイプだが脂のコテっ♥があって実にウマイ。あれ、当店の炒飯こんなに？これはまた新たに美味しいもの見つけちゃったかもしれない。

当店、今年最初にお訪ねした以降何度か満員御礼に遭い、このGW後に久々の訪問。大変結構なことです。

麻婆飯：ライスと麻婆別々に頼むより安上がりかなあというオーダーｗ。比較的日本人の好みに寄せた麻婆味だけど、麻ーもじんわりあります。

大葉焼餃子：どっちかと云うと肉系の餡に淡く大葉の香り！こりゃおいしい。

揚げ白身魚の甘酢餡：直近の訪問や、近隣他店でもコレ系食べてるし、今けっこうハマってるアイテム。サカナフライの、コロモがサクッと身がふんわりと、のテクスチャーがたまらん。

これでわずかに￥2,000出ちゃうとはいえ依然この手の大陸的町中華のお安いイメージの範疇にある。そりゃあ素材のグレードなどは値段に正直ではあるものの、それを美味しく提供するためにいかに知恵やソースを絞っているかが楽しみなのです。

当店久々になってしまったが、暮れに覗いたときは満卓て引き返したので、儲かってるなら何よりです。

今日はこれまた久々に、酢豚✕炒飯をやるか！ただしちょっと変形。

揚げ白身魚の甘酢かけ：フリット的なコロモの魚に甘酢の餡。コロモがカリッと、魚がふんわり。こりゃ美味しいね！

エビチャーハン：海鮮系つながりでフツーの炒飯じゃなくてエビチャーハン！これまたエビがプリッと美味しい！エビ味の濃さはそんなにだが、この食感がプロなんだな〜。

ううやっぱ当店美味しいです。なのにまだお安い。とても助かります。

以前の論評でも述べたが、私的に当店を頼りにするシーンが年に何度か訪れる。①突然の多人数の訪問でも収まり②お安くて③もちろん美味しい、という場合にですね。とくに①。今回は一人だけど。

青椒肉絲：最近は四川味の魚香肉絲にハマってたのでこの味は久しぶり。あまりどっぷりしたオイスターソース味ではないのがまた素材を味わえて良い。

魚香茄子：当店は麻婆茄子と魚香茄子と両方置いてる店。トロッとした茄子にビシッと辛すっぺー味わい！

尚、青椒肉絲はあるけど魚香肉絲はメニューにありませんでした。腰果鶏丁はあるけど宮保鶏丁はありません。こんなところも一達とは異なってきてます。頼めば喜んで作ってくれそうだけど。

ヤサイ料理の個人的定番を

インゲンの辛味炒め：ちょっとしょっぱいのが難点なのだが、これはヤサイを美味しく食べられる点では屈指のメニューと言える。インゲンがもちろん冷凍で多少しなしななのは仕方ないが、その分味がよく染みる？ちょっと下書きを寝かし過ぎてしまったので記憶が不確かだが、このメニューはランチにはなくて、グランドメニュー+定食という設定だったような…。あとでメニュー画像見ればわかるという安易な考えだったが、この頃もうケータイが瀕死でフォーカスがあいまいだった。

ランチやセットだけでなくアラカルトもお安い当店、結構な穴場だと思う。兄弟（姉妹？どっち？）店の一達はもう安い！というレベルではなくなってるので、当店の設定が際立つ。

火曜日は一達が定休なのでこちらへ。と言っても今は屋号も美中味に戻り無関係なんだが、当初から結同じものでも味の違いなど結構あって面白い観察をさせてもらってた。今はメニュー相からしてずいぶん異なる。当店が圧倒的に安くなった。

よだれ鶏：前前日一達で食べたのに似てナッツのちりばめられたソースが香ばしい。スパイス遣いは当店の方がより中華のエスニシティを感じるように思う。量は半分くらいだが値段もガクッと安い。本来飯の種というより酒のつまみなので、こっちの方が理にかなってるかも。

マーボーナス：トロっと熱々のなすにコク深いソースが絡んで、こっちはライスのベストパートナー！この、ヤサイにちょうどよく火を通しクタクタにしない、を家でもまねようと練習してるんだけど、なかなかうまくいきません。こんなところひとつとってもプロは秀でてます。

あまりよく写ってないが、メニューに「麻婆茄子」と「茄子の四川炒め」とがあるのは？これは謎です。違いを見てみたい！同じく「青椒肉絲」と「細切り肉とピーマンの炒め」とがあるのもまた！

久々に当店へお訪ねするも、看板からは一達の文字が取れ、また美中味に戻ったのかな？その割にゃあ公式情報であるはずの当項の情報が改正されてないなあ。

まあそりゃそうと、数ある中式中華が人気とともに値段も成長して行っちゃうのに対し、当店は今もって低価格路線で頑張っておられる。夜のお疲れセットだっていいのか？って程安いのに、新設定の夜の定食なんて、申し訳ないと思うくらい安い。もちろんロケーションの不利で思ったようにはお客が集まらない事とも関係があるだろう。ただ、このコロナ禍の中にあって四隅が埋まる程度の客足があるということはかなりの健闘だ。

オーダーは八宝菜定食と唐揚げ。八宝菜が￥700，唐揚げが￥390とはどっちも頭が下がる。それでいてどちらも熱々本格派。八宝菜は品数多く、量もたっぷり。イカの味わいが奥行きをもたらす。オンザライスで餡を残らず味わう！願わくは唐揚げのマヨはなくてもいいし、かけてあるよりは脇に添えてくれた方が良いとはいえ、サクッとジューシー。どっちかというと飯より酒を呼ぶ旨さ。

日式中華あるあるで、定食は安いけど一品料理は高い（といっても￥1,000オーバー程度だが）というのがあるが、当店は夜のメニューでさえそういうこともなく、其のうえ相場よりガクッと安い。商売っ気がないと言うと語弊があるが、それがわかる人には応援せねばという気持ちにさせてしまうという回りくどい戦略なんだったりして？

これが先週水曜日の画像達。何だろう掲載留保って…。当店の項は公式情報なので、たんに勘違い口コミで情報操作されることがないはずだ。だからやっぱ今は店を閉めてるんだろうか…。いま利用駅が荻窪メインになってるのでなかなかこちらに見に来れなくて…。

この日食べた中では魚香肉絲が久々の味。魚の字だからって魚入ってないのがミソなのだけれども、なぜこんなネーミングなのかは忘れたw。青椒肉絲の酸味ヴァージョンといった風情の味わいで、時に無性に食べたくなる。

さて当店の生ビールのアテについて。それは画像のアレだ。これって…キャラメルコーンだよね？こんなものと言ってはアレだが、こんなものと一緒に酒を飲んではビョーキになりそうな気が…。だけど恐る恐るつまんでビールを流し込むと…オオ！コクを増したビールの奔流が音を立てて喉を流れて行く～！

当店はプレミアムモルツですが、この組み合わせは本店のスーパードライの方がベストマッチ。健康に問題のない方のみ、お試しください。

あれっ、掲載留保？先週の水曜に行ったばかりなんだけどな。でもそう言えばこの火曜日は営業してなかったっけ。どっちだか、地元民のファンとしては確かめに行かねば。

この日は6人で晩餐。①地元で②美味しく③多人数という条件の場合、かなーり選択肢が限られてくる。とくに③がね。そこへいくと当店の良いところはけっこうな大箱なこと。6人でも10人でもまず入れないということがない。

この6人のうち4人は地元勢なので、各自自分で美味しいとわかってるものを注文。それぞれシェアしていただく。当店のように盛りの良い店は、ホント大人数で行くに限りますね。品数食べられてお腹いっぱい。

この日は井荻の店が休日なんで、こちらへ。いつもの丸顔の美しいマダムが迎えてくださる。奥からマスターの声も。休みはこっちか。ホント勤勉だなあ。

当店にはお疲れ様セットなるメニューがあって、ドリンク＋選べる点心＋一品系という構成で、最後の一品を何にするかで¥890か¥1,090かとなる。この日は焼き餃子&干どうふサラダの¥890セットを。ビールはプレモル。あっちゅう間に飲み干しちゃう勢いだが、セーブセーブw

焼き餃子って個人的には最強のビール友。え、以前は天ぷらだと言ったって？最近釣った魚で天ぷら食べすぎなもんでw。ほんのり厚皮がサクッと歯ごたえ、ちょっと肉汁、ムギの香り。そうか、この美味しさの仕組みは、コッテリした肉汁をビールでリセット、というよりは、この甘美なムギの香りがしてビールに合うのか！

干豆腐とは、字の通り干した豆腐なんだろうけど、実に不思議な食感の食べ物、我が国にも高野豆腐という食べ物があるけど、似ているっちゃあ似ているけれど、言われなきゃわかんない気もする。そしいかにもなこのタレがイイね！あ結局ビールもう一杯！

最後にシーズナルなメニューから一品、普段当店ではあまり食べないめん類を頂いていこう。冷やし担々麺。四川ベースの店だから担々麺はお手の物と思うが、やっぱり麻辣のうちの麻が効いててうまい。この風味、独特の清涼感につながりますね。冷やしだからか麺もプリっとして美味しい。

最後の麺は(カロリー的に)余計だったが、二杯飲んでも¥1,500程度に収まるとはなんと優秀。しかもうまい。モノによっては突き抜けた旨さだ。当初に比べ、お客も多い。当店、結構な大箱なのだが、これがびっちり埋まる日が来る気がしてならない。

この日はボランティア活動の一日を終え、先輩と当店でお疲れ様会を。

せっかくのドリンク画像撮り忘れてしまったが、今回はその名もお疲れ様セットというワンドリンク＋餃子＋小品のセットが¥890というおトクなメニューからスタート。一品料理が、前菜とはいえけっこう選び甲斐ある設定で、私がよく頼むものが3〜4品入ってる。この先輩が極端な味付けのものがダメな人で、いかにも四川というビリっと辛いものを注文しませんでしたが、それが当店にはかえって有利に働いたか？

セットの餃子(焼・水)、棒棒鶏、干豆腐と、2人だから四品も頼める。しかも前菜と言いつつけっこうなポーションだ。この日は訳あってセーブしたけど、これだけでもう一杯飲めちゃう内容。この、干豆腐という食べ物、豆腐というからには豆腐なんだろうけど、めん類状で食感独特、タレの味もちょっぴりエキゾチック。

茄子の塩炒め、キクラゲ玉子。激辛くはない定番中華。まああっさりとはしていないけど、塩加減よくどちらもたいへん満足。本店に比べて当店ではこういうものの方が得意なのかな？とくに揚げなすのパリッとした食感！豪快な火力とともに、かなりデリケートさも求められる料理だと思う。

角煮炒飯。ほんわりした炒飯に遠くから中華のスパイスが香る。これまたフワリとした角煮がけっこうゴロゴロ入ってる。

同じ屋号でも、やはり料理人が違うと別の個性が発揮される。そこが出来合いでない料理の楽しさ。当店にはそれがある。ちょっと忘れてしまい試し損なってしまった階下のA看板にある当店独自のスペシャリテを今度は絶対食べる。

友人におごってもらっちゃった。一達のかなりヘヴィなファン同士、味わいの再確認をと。ちなみに相方は当店へは初訪問とのこと

揚げ豆腐の塩味：これは見た目通りの味わいだが、本店の方では謎のひと味が加えられていてちょっと違う料理だ

ネギ鶏(lだっけな？)：前菜コーナーの料理だがけっこうな量。飯にも合う。

ナス炒め：これこれ、何かナゾのひと味。揚げ豆腐のとは違うけど、言ってることは、こういう感心させられるような＋αが欲しいということ。

インゲンのピリ辛：むー、これはシンプルな本店のとはずいぶん違うなあ。味わいも一般人にはちょっと、という辛さは抑えられてる。良し悪しじゃなくて、料理長の意向ってことかな。

支店展開しても、厨房は人なり。似て非なるもの。そこが料理の面白いところだなあと二人で結論して帰ってきました。

井荻の一逹でマスターから下井草店開店の知らせを受け、早いうちにと思い訪問しました。先週確認したように、屋号は前店舗の美中味とのダブルネームになってます。だけどメニューはほぼ一逹のもの。美中味も、地元の友人によるととても美味しい店だったとの事で、何か残してもよかったのにという気がしなくもない。

私は知らなかったけど、よくよく調べれば井荻の店も美中味だったところ。井荻の美中味時代の食べログ上の論評を見ても、スタイルは台湾と四川で異なれど、鋭い人は私が感じた(けど書かなかった)共通のウィークポイントを挙げておられたりということから、お互い何かご関係があるのでしょうか。北海道の親愛なる叔父上によく似てるせいで個人的に親近感を覚える料理長を最近見かけないのもちょっと気掛かり。

それはさておき、この日はランチメニューから選択。オープン記念で11/8までランチ¥600でやってて画像のものを食べてきましたが、厨房が違うこともあるのか、どちらも少々おっとりした味わいに。いや、これはランチメニュー枠だからかな…？辛いものや小皿類とビールといったスタイルでも試さねば。ともあれ、今後はこちらからもたまにレポートをお届けすることになるだろう。