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Ender-3 V3 Plus vs Ender-3 V3 SE 徹底比較!どう進化した?どっちを買うべき?

Ender-3 V3 Plus vs Ender-3 V3 SE 徹底比較!どう進化した?
当記事には広告が含まれますが、消費者庁および国民生活センターの情報を参考に、広告ポリシーに基づいて作成しています。

Creality社の2024年モデル「Ender-3 V3 Plus」は、高性能かつ大型化された一般消費者向け3Dプリンターです。Ender-3シリーズの安価さを保ちつつ、印刷サイズを拡大しながら、高速印刷と高品質を両立させています。

いつもの匠

3Dプリンタ大好き いつもの匠 です。

いまやCreality信者となってしまった匠ですが、大型出力にはまだ手を出せていませんでした…

本記事では、筆者が既に保有している Ender-3 V3 SEと比較して、Ender-3 V3 Plusの実力をレビューします。この記事を読めば、Ender-3 V3 Plusが期待通りの3Dプリンタかを把握して、購入検討ができます。

Ender-3 V3 Plus単独のレビュー結果を知りたいのであれば、以下の記事を参考にしてください。

高速 3dプリンター 600mm/s、加速度20000mm/s² 造形サイズ300*300*300mm、300℃対応、オートレベリング、ダイレクトエクストルーダー、CoreXZモーションシステム、アルミ合金一体型 Klipper
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PSE認証 250mm/s 高速印刷 CR タッチ 自動レベリング 造形サイズ 220*220*250mm スプライトダイレクト押出機付きFDM 3Dプリンター デュアルZ軸&Y軸 フィラメントローディング 停電復帰 Ender 3dプリンター 日本語UI
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本記事は、Creality社から製品提供を受け、筆者の率直な感想を忖度無しで記載しました。

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目次

Ender-3 V3 Plus 比較1.スペック/基本構成

Ender-3 V3 Plus 比較
スペック/基本構成

Ender-3シリーズは、Creality社の人気3Dプリンタです。その中でも、2023年に発売されたEnder-3 V3 SEはエントリークラス、2024年発売のEnder-3 V3はミドルクラスの3Dプリンタです。

いつもの匠

Creality製品のうち、PlusやMaxがつくモデルは大型出力ができるラインだよ

Ender-3 V3 PlusとEnder-3 V3 SEについて、詳細なカタログスペックを比較した表が以下です。

仕様Ender-3 V3 PlusEnder-3 V3 SE
造形サイズ300 x 300 x 330 mm220 x 220 x 250 mm
本体サイズ410 x 445 x 577 mm420 x 366 x 490 mm
本体重量11.5 kg7.34 kg
最大造形速度600 mm/s250 mm/s
最大加速度20000 mm/s²2500 mm/s²
層の高さ0.1-0.35 mm
最大ノズル温度300°C260°C
最大ベッド温度100°C
ディスプレイ4.3インチHDカラータッチスクリーン3.2インチカラーノブ式スクリーン
プリントヘッドCoreXZ方式スプライトダイレクトエクストルーダー
自動レベリング搭載
Z軸構造CoreXZ構造デュアルZ軸
Y軸構造デュアルモーター駆動8mmリニアシャフト
2ノズル径0.4 mm
2フィラメント径1.75 mm
ベッドフレキシブルテクスチャープレートPCスプリングスチールプレート
フィラメントセンサー搭載なし
停電復帰機能搭載
サポート素材PLA, TPU(95A), PETG
ABS, PLA-CF, PETG-CF
CR-carbon
PLA, PETG, TPU(95A)
表示言語英語/日本語ほか全11言語対応英語/日本語ほか全10言語対応
定格電圧100-120V~, 200-240V~, 50/60Hz
定格電力350W
WiFi接続標準搭載なし
スマホアプリ対応Creality Cloud 対応非対応
※赤字は優位点
Ender-3 V3 Plus vs V3 SE スペック比較表

カタログスペック上、サイズや速度、精度、操作性、ネットワーク機能など、あらゆる面でEnder-3 V3 Plusが優れている結果となっています。

いつもの匠

Ender-3 V3 Plusは、Ender-3 V3 SEより劣るスペックはないよ

以降の比較では、これら差分がある機能について、どれくらい差があるかを具体的に紹介します。

Ender-3 V3 Plus 比較2.サイズ

Ender-3 V3 Plus 比較
サイズ

3Dプリンタのサイズは、重要な選択ポイントです。なぜなら、確保すべき設置場所を考慮すると、本体サイズが重要です。また、出力可能サイズによって、制作できる成果物が異なるからです。

いつもの匠

狭いマンションの我が家では、3Dプリンタの大きさは大事な検討ポイントなんだよね…

サイズ比較A:本体サイズ

本体サイズを単純比較した写真は以下です。

Ender-3 V3 Plus 比較
Ender-3 V3 PlusとEnder-3 V3 SE比較
Ender-3 V3 SE(左) と Ender-3 V3 Plus(右)

同じ3Dプリンタでありながら、通常サイズと大型サイズの違いがある二機種です。

いつもの匠

パッと見で明らかに分かるくらい、大きさが違うよね

項目Ender-3 V3 PlusEnder-3 V3 SE
本体サイズ349 x 364 x 490 mm349 x 364 x 490 mm
カタログスペック

実際の購入にあたっては、これらのサイズをよく考慮して購入した方が良いでしょう。

いつもの匠

可動範囲を考慮して、周囲に20cmは余分にあった方がいいよ

サイズ比較B:最大プリントサイズ

Ender-3 V3 PlusとV3 SEでは、最大プリントサイズも大きく異なります。カタログスペックでは分かりにくいですが、ベッドプレートのサイズは大違いです。

Ender-3 V3 Plus 比較
ベッドサイズの違い1
Ender-3 V3 SE(左) と Ender-3 V3 Plus(右)
ベッドプレートの比較
項目Ender-3 V3 PlusEnder-3 V3 SE
出力可能サイズ300 x 300 x 330 mm220 x 220 x 250 mm

ベッドプレートを重ねると、さらにその違いがくっきり分かります。

Ender-3 V3 Plus 比較
ベッドサイズの違い2
Ender-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plus
ベッドプレートのサイズ比較

実際にEnder-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plusで、最大サイズで出力した板を比較した結果がこちらです。

Ender-3 V3 Plus 比較
最大出力した板のサイズ比較
Ender-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plus
最大出力した板のサイズ比較

Ender-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plus 最大出力したポールのサイズ比較
Ender-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plus
最大出力したポールの高さ比較

もっと具体的に最大出力した立方体で体積を比較した結果、こんな感じでした。

Ender-3 V3 Plus 比較
最大出力した立方体の比較
Ender-3 V3 SE と Ender-3 V3 Plus
最大出力した立方体の比較
いつもの匠

大きければ大きいほど選択肢が広がるよね。

率直に最大プリントサイズは大きい方が良いです。Ender-3 V3 Plusであれば、1足分のシューズの出力もできてしまいます。

Ender-3 V3 Plus 比較 Ender-3 V3 Plusでシューズを出力できる
Ender-3 V3 Plusならシューズ1足を出力できる

Ender-3 V3 Plusでシューズ(クロックス 26.5cm)を、実際に出力した結果が以下です。

https://twitter.com/itsumonotakumi/status/1812989561880060058
いつもの匠

大きいは正義だね!

Ender-3 V3 Plusサイズだからこそ、出力できる成果物が多数ある点は考慮ポイントになります。

Ender-3 V3 Plus 比較3.出力速度と精度

Ender-3 V3 Plus 比較 出力速度と精度

3Dプリンタの高速化は、2023年以降の大きなトレンドです。一方で、出力が高速化しても出力精度が悪ければ、結局は速度を落としてチューニングを強いられます。つまり、高いレベルで出力速度と出力精度のバランスが良い3Dプリンタか、それも3Dプリンタ選びの重要ポイントになっています。

いつもの匠

カタログスペックで出力速度はともかく、出力精度は分からないからね…

本記事では、出力速度に加え、出力精度について検証しました。

前提.出力精度を高めるフレーム

Ender-3 V3 PlusとEnder-3 V3 SEの間には、出力を支えるフレーム機構に大きな差があります。

まずY軸(縦軸)の安定性です。従来通り、Y軸フレームが1本のEnder-3 V3 SEは前後の揺れに弱い機構になっています。一方、Y軸フレームを支えるサポートが追加され、Ender-3 V3 Plusは前後の揺れに強い機構になっています。

Ender-3 V3 Plus 比較
Y軸とサポート
Y軸フレームの比較

さらにY軸の上角を確認すると、安定性を高める機構が分かります。Ender-3 V3 SEの縦横のフレームを組み合わせる機構である一方、Ender-3 V3 Plusは継ぎ目のない一体型フレームです。

Ender-3 V3 Plus 比較
フレームの継ぎ目

ネジの緩みによる揺れや壊れなどがなく、Y軸を覆う一体型フレームで出力を安定させる機構になっています。

いつもの匠

組み立てやすくなるメリットもあって、一体型フレームは便利だよ

このように出力を支えるEnder-3 V3 Plusのフレームは、従来型のEnder-3 V3 SEより安定する機構となっています。

出力速度

Ender-3 V3 Plusの最高出力速度は 600 mm/s です。一方、Ender-3 V3 SEの最高出力速度は 250 mm/s です。最大加速でも大きな差があります。

仕様Ender-3 V3 PlusEnder-3 V3 SE
最大造形速度600 mm/s250 mm/s
最大加速度20000 mm/s²2500 mm/s²
Ender-3 V3 Plus vs V3 SE 速度比較

2モデルの出力を、実際に比較した動画は以下です。