2024年8月発売の「Google Pixel 9」は、世界のみならず日本でも人気急上昇中の「Pixelシリーズ」の最新モデルです。超広角カメラの画素数がアップし、解像感が高い写真撮影が可能になりました。
Google Pixel 9を購入した、いつもの匠です。
愛用していたPixel 7aから思い切って買い替えたら、カメラの進化に驚きました!風景写真を明るくきれいに撮れるので、大満足です。
本記事では筆者が実際に撮影した作例集をもとに、Google Pixel 9のカメラ性能の検証結果を紹介します。この記事を読めば、Google Pixel 9のカメラに関する疑問点や不明点を解消できます。
Google Pixel 9の購入を検討中なら、以下の記事も併せて参考にしてください。
Google Pixel 9 AIを駆使した多彩なカメラ機能をチェック
Google Pixel 9のリアカメラは、広角と超広角のデュアルレンズです。
前モデルまでは帯状だったカメラバーが、Google Pixel 9では楕円形のデザインへと大きく変化しました。AIを活用した撮影機能・編集機能も向上しています。
Google Pixel 9のカメラの詳しいスペックは、以下の表を参考にしてください。
カメラ仕様 | アウトカメラ | インカメラ | |
---|---|---|---|
画素数 | 広角 | 5,000万画素(F値/1.68) | 1,050万画素(F値/2.2) |
超広角 | 4,800万画素(F値/1.7) | ||
最大ISO感度 | 非公開 | ||
ズーム | デジタルズーム | 非対応 | |
手ぶれ補正 | 超広角カメラ:光学式および電子式手ぶれ補正機能 | 非対応 | |
HDR | 対応 | 非対応 | |
撮影モード | 超解像ズーム最大8倍 一緒に写る マクロ フォーカス 夜景モード 天体写真 ポートレート モード 顔フォーカス 長時間露光 アクション パン リアルトーン パノラマ トップショット よく撮影する人 | オートフォーカス | |
編集機能 | 編集マジック 消しゴムマジック ベストテイク ボケ補正 ポートレート ライト |
広角カメラは前モデルのPixel 8と同等のスペックですが、超広角カメラの画素数は4倍となる4,800万画素を誇ります。インカメラには、過去モデルにはなかった、オートフォーカス機能が加わりました。
超広角カメラの画素数がアップしているのは、嬉しい進化ポイント!これで、大きい被写体や広範囲の撮影も、高画質な写真を残せるね。
実際のGoogle Pixel 9のカメラ性能は、以降に掲載する作例を目安に判断してください。
Google Pixel 9の製品スペックを知りたいのであれば、以下の記事も併せてチェックしてください。
Google Pixel 9の作例集!風景や夜間撮影などシーン別に紹介
ここでは実際に撮影した作例を紹介して、Google Pixel 9の写真撮影性能の検証結果を紹介します。以下のパターンに分けて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
撮影パターン1. 風景写真・ズーム写真
Google Pixel 9は明るい場所であれば、風景写真を美しく撮影できます。
以下のような曇り空でも、色鮮やかな写真撮影が可能です。
以下は、夕焼けを撮影した風景写真です。写真を拡大表示すると少し画質が粗いように見受けられますが、夕焼けに染まる街並みが色合い良く表現されています。
Google Pixel 9は望遠レンズはありませんが、2倍光学ズームに匹敵する「超解像ズーム」が搭載されています。0.5〜2倍のデジタルズームでも、それぞれ美しい写真が撮れます。
ズーム倍率を上げても画質が粗くならず、くっきり鮮明に撮れているのがわかります。
Google Pixel 9は、屋外では色鮮やかで美しい風景写真が撮れます。夕焼けなど暗所撮影は苦手ですが、晴天下や曇り空など屋外であれば鮮明な写真撮影が可能です。また、光学ズーム可能な望遠カメラは搭載していませんが、遠くにある被写体も0.5〜2倍のズームで解像度が高い写真に仕上がります。
暗所の撮影は苦手なのは残念だけど、明所では期待通りだね。
撮影パターン2. マクロ撮影
Google Pixel 9のマクロ撮影は、小さな被写体でも美しい写真が撮れます。
一般的に、マクロ撮影はピンボケしてしまったり、手ぶれの影響を受けたりする場合が多いです。しかし、Google Pixel 9のマクロ撮影では、ピンボケや手ぶれがなくくっきり鮮明な写真に仕上がります。
以下は、花と虫が被写体の写真です。被写体との距離が約11cm離れていますが、虫の体の模様をしっかり捉えています。
Google Pixel 9にはマクロレンズは搭載されていませんが、メインカメラでマクロ撮影しても鮮明で美しい写真が撮れます。被写体との距離が離れていても、ピンボケや手ぶれしにくいのもGoogle Pixel 9の強みです。
スマホのマクロ撮影ってぼやけてしまって難しいけど、Google Pixel 9ならくっきり鮮明に撮影できるよ。
撮影パターン3. HDR撮影
Google Pixel 9は「HDR機能」を使えば、逆光撮影や暗所撮影でも、きれいな写真を残せます。
HDRとは?(クリックタップで開く)
逆光や暗所など明暗差の大きな場所でも、きれいに撮影できる機能です。通常の撮影に比べて、より広い明るさの幅を表現できるため、白とびや黒つぶれを防ぎ被写体をより鮮明に映し出します。
さらに、従来のHDRよりも色鮮やかな写真撮影ができる「Ultra HDR」も利用可能です。
Ultra HDRとは?(クリックタップで開く)
Ultra HDRはHDR技術の進化版で、明るさと色の追加情報を写真に保存できる撮影機能です。追加情報は互換性のあるアプリやディスプレイ上で使用され、より明るく、より色鮮やかに表示できます。
以下の写真は、HDRとUltra HDRとの比較写真です。
残念ながら、比較写真ではHDRとUltra HDRの精度には大きな違いは見られませんでした。Ultra HDRの表示には、ultra HDRに対応した端末が必要となり、非対応の端末ではHDRではない通常の画像が表示されます。
Ultra HDRの精度は一般人の匠にはわからない…んだけど、そもそもHDR撮影の性能自体が素晴らしいよっ!
撮影パターン4. 夜間撮影・暗所
Google Pixel 9は明るい場所であれば、通常モードでもきれいな夜景写真を残せます。
ただし明るさが少なく、街灯など強い光源がある環境では白とびが目立ちます。
以下は、0.5〜2倍ズーム、かつ通常モードで撮影した夜景写真です。ズーム倍率が上がるにつれ、画質が劣化しノイズが目立つのがわかります。
Google Pixel 9は夜景モードを搭載しており、暗い環境での写真撮影も低ノイズで明るい写真に仕上がります。以下は、通常モードと夜景モードを比較した写真です。
Google Pixel 9は明るい場所であれば、夜間でも美しい写真が撮れます。夜景モードを使えば、より明るい鮮明な写真撮影が可能です。ただし、明るさが少なく、街灯の光など明暗差が大きい環境では白とびが発生しやすいです。ズームするとノイズも発生するため、夜間の望遠撮影は苦手といえます。
夜間に望遠撮影したいなら、光学ズームできる望遠レンズを搭載したPixel 9 Proのほうがいいかもね・・・。
撮影パターン5. インカメラ
Google Pixel 9は、インカメラでの自撮り写真もきれいに撮影できます。
Google Pixel 9のインカメラは1,050万画素と低画素ですが、スマホの画面で見る分には問題ありません。さらにオートフォーカスが搭載され、ピントを合わせやすくなりました。
Google Pixel 9はAIを活用した編集機能も充実!SNS用の写真を撮りたいときに便利だよ。
Google Pixel 9のカメラは優秀だが、価格並みの性能なのかは疑問
この記事では、Google Pixel 9のカメラ性能を詳しくレビューしました。
Google Pixel 9のカメラは優秀で、さまざまなシーンで美しい写真撮影が可能です。しかし苦手な撮影環境もある事実が判明し、標準価格10万円を超えるスマートフォンとしては、少し期待ハズレかもしれません。
今回の検証結果でわかった、Google Pixel 9のカメラ性能の強み・弱みは以下の通りです。
- 屋外であれば天候に左右されず、鮮明で美しい風景写真が撮れる
- マクロ撮影でもピンボケや手ぶれしにくく、解像感が高い写真を残せる
- 夜間モードを使えば、明るく鮮明な夜景写真を撮影できる
- インカメラは低画素ながら、高精細な写真が撮れる
- 暗所での風景撮影では、画像が粗くなり黒つぶれしやすい
- 明暗さが大きい環境での暗所撮影・夜間撮影では、白飛びが起こりやすい
- 夜間でのズーム撮影は、画像が劣化する
つまりGoogle Pixel 9は日中や晴天下など、明るい環境での写真撮影は得意ですが、夜間や暗所での撮影が苦手なスマートフォンです。また弱点とまではいえないものの、HDRとUltra HDRとの大きな違いも見受けられませんでした。
しかし風景撮影やマクロ撮影など、さまざまなシーンで美しい写真を残せます。普段使いや趣味で使うなら、Google Pixel 9は満足できるスマートフォンです。
プライベートや日中の撮影が多いなら、Google Pixel 9はおすすめだよ!
Google Pixel 9の購入を検討するなら、以下の記事を参考にしてください。