パソコンに慣れてくると、定期的にパーティション管理が必要な場面に遭遇します。そんなときにパーティション管理ソフトウェアを探してみると、代表格の1つであるMiniTool Partition Wizardに出会います。
しかし「MiniTool Partition Wizard」は一般には認知度が低いため、次の疑問が湧き上がります。
- これは中国の怪しいソフトウェアでは?
- ほんとに正しく動くかな?
- 使うのが難しくないかな?
そこでソフトウェア業界16年を越える筆者が、実際に「MiniTool Partition Wizard」を使ってみた結果を紹介します。この記事を読めば、誤解無く「MiniTool Partition Wizard」を理解でき、恐れることなく利用できます。
希望に添ったパーティション管理をするお役に立ち、一人でも多くの方の不安が解消出切れば幸いです。
総合パーティション管理ソフトウェア「MiniTool Partition Wizard」
MiniTool Partition Wizardは、MiniTool®Software Ltd.が提供する「パーティション管理ソフトウェア」です。このMiniTool®Software Ltd.は、カナダと香港に拠点を持つグローバル企業です。
怪しい企業の怪しいソフトウェアではない
発売元の MiniTool®Software Ltd. 社は、北米(カナダ)とアジア(香港)に拠点をもつソフトウェアメーカーです。
北米 カナダ
MiniToolソフトウェアソリューションについて
〒V6B 2Z4ブリティッシュ コロンビア州バンクーバー リチャーズストリート 170-422ユニット
アジア
ホンコン 九龍、尖沙咀、5 Canton Road、ハーバーシティ、海洋中心、8F、820室
Googleマップで調べてみると分かりますが、良い立地に拠点を持つまともなグローバル企業であることが分かります。
実際にソフトウェアを使ってみると分かりますが、ソフトウェア自体には怪しい日本は含まれません。バージョンも執筆時点では12.6となっており、十分に枯れた安定したソフトウェアであることが分かります。
日本語をはじめとする各国語対応ができている点も、MiniTool社が開発するソフトウェアの魅力です。
主な機能
MiniTool Partition Wizardの主な機能は以下です。
- パーティション変更/管理/検査
- ディスク変換/複製/検査
- ダイナミックディスク管理
- ブータブルメディア作成
- データ復元
- ディスクベンチマーク
- ディスク使用状況分析
- 商用利用(有償版のみ)
- 無料アップグレード(有償版のみ)
- 複数台/Windows Server対応(有償版のみ)
主な機能を列挙しただけも、豊富な機能が実装しています。実装している機能の詳細は、以下のリンク先から確認できます。
無料版と有償版の違い
MiniTool Partition Wizardの全8エディションのうち、個人ユーザー向けは以下の5種類です。
- 無料版
- プロ版
- プロ・デラックス版
- プロ・プラチナ版
- プロ・アルティメット版
各エディションの違いは、以下の表にまとめました。
エディション | 無料版 | プロ版 | プロ・ デラックス版 | プロ・ プラチナ版 | プロ・ アルティメット版 |
---|---|---|---|---|---|
OSパーティション コピー | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
パーティションのType ID変更 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
パーティションのシリアル番号変更 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
クラスタサイズ変更 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
NTFSをFATに変換 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
OSディスクをGPTに変換 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
OSディスク コピー | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
OSをSSD/HDDに移行 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
紛失/削除したパーティションを復元 | × | × | ○ | ○ | ○ |
ダイナミックディスク管理 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
Win-PE起動メディア作成 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
データ復元 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
商用利用 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
アップグレードサービス | × | 1年間無料 | 1年間無料 | 1年間無料 | 生涯無料 |
ライセンス | × | 1ライセンス 1 PC | 1ライセンス 1 PC | 1ライセンス 3 PC | 1ライセンス 5 PC |
標準価格 (税込) | 無料 | 6,578円 | 12,320円 | 12,617円 | 20,383円 |
サポート | Eメール | Eメール | Eメール | Eメール | Eメール |
ちょっとした作業であれば無料版を利用するのが良いでしょう。エディションに関係なく、Eメールでのサポートが受けられますから、操作で困ることはないはずです。
ただし、OS移行などの時間がかかる作業や便利なディスク管理機能といった、本当に必要な機能には有償版が必要になります。また、企業/事業で使用するのであれば、必ず有償版が必要になる点は注意しましょう。
MiniTool Partition Wizardの良かったところ
筆者はMiniTool Partition Wizard プロ・アルティメット版を使用して、以下の作業をしました。
- 古くなったノートパソコンの内蔵SSDから、新たに購入したSSDへデータ移行した
- HDDパーティション(ext4)の結合
- 外付けSSDの削除したパーティション復元 など
だいたい2週間くらい使い込んだ結果、分かったことは以下の内容です。
豊富な機能で投資が無駄にならない
MiniTool Partition Wizard最大の魅力は機能の豊富さです。まだ見ていない方は、以下のリンクから圧倒的な機能量を確認してください。
実際にMiniTool Partition Wizard操作画面だけでも、豊富な機能がわかります。
これだけの機能があれば、「パーティション操作」や「データ移行」が終わったとしても、日常的に活用できます。例えば、次の機能はその代表です。
- データ復元
- ディスクベンチマーク
- ディスク使用状況分析
- ファイルスシステムエラー検出と修正
- サーフェステスト など
「数年に一度しかしないデータ移行のためだけにソフトウェアを購入するのはちょっと…」という人にとって、作業完了後も用途があるのはコスパが良いですよね。これはMiniTool Partition Wizardを活用する/購入する場合のメリットになります。
専用ハードウェア不要
OSデータの移行であれば、以下のような専用ハードウェアを思い浮かべる人も多いかもしれません。
このような装置を購入するには、「ごく希にしかしないデータ移行に専用装置を買うのか?」という葛藤が生まれます。一回完了してしまえば、個人宅では無用の長物になってしまいます。
しかし、Minitool Partition Wizardなどソフトウェアで作業する場合には、接続に必要なケーブルもしくは小型の接続装置だけです。しかも利用できる範囲はデータ移行だけでなく、豊富なディスク/パーティションの管理機能を搭載しています。トラブルの際には、ログ情報から原因を探ることも可能です。
つまり、MiniTool Partition Wizardは総合力の高さが大きな長所です。この総合力には、とても専用ハードウェアは太刀打ちできないと筆者は考えます。
画面がシンプルで使いやすい
Minitool Partition Wizardは画面レイアウトがわかりやすいのも長所です。初めて使っても、あまり迷うことなく操作が行えます。画面のレイアウトがWindows標準のディスク管理に近いのも一因です。
各操作の用語も独自なものはなく、一般的な用語が扱われています。日本語として不自然な翻訳はありませんので、怪しさを感じることはありません。
日本人がディスク/パーティション管理のために使用するには、特に困ることはないでしょう。
MiniTool Partition Wizardへの投資は無駄にならない
単発で終わりがちな作業の後でも、継続して活用できるのがMiniTool Partition Wizardの大きな特徴です。この特徴を考慮すると、MiniTool Partition Wizardはコストパフォーマンスが良いソフトウエアだと感じました。
直感的でスムーズに使えた点では学習コストも低いです。また、ソフトウェアの動作速度に不満を感じることなく、動作も安定していました。
パーティション管理やデータ移行に課題を抱えている読者の皆様は、下記のボタンからMiniTool Partition Wizardを確認することをお勧めします。
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