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オラクル、通信・メディア業界向け統合アプリケーション・スイート「Oracle Communications Industry Suite」を発表

オラクルBSSOSS

2007/3/20 12:35

提案からサポートまで一貫して行う専任組織を発足

日本オラクルは3月19日、通信・メディア業界に特化したアプリケーション製品群を日本市場で本格展開していくことを発表した。

具体的には、以下の製品を中心にパッケージ化し、通信・メディア業界向けアプリケーション製品群「Oracle Communications Industry Suite(コミュニケーションズ・インダストリー・スイート)」として通信業界に幅広く提案していくという。

  • 通信業界向け顧客管理アプリケーション「Siebel Communications」
  • 請求、収益管理のアプリケーション「Oracle Communications Billing and Revenue Management」
  • OSS(Operation Support System:通信網運用支援システム)における受注から開通までのプロセスを支援するアプリケーション「MetaSolv(メタソルブ)」
  • 「Oracle E-Business Suite」の通信業界向けソリューション「Network Asset Lifecycle Management(ネットワーク・アセット・ライフサイクル・マネジメント)」
Oracle Communications Industry Suite

Oracle Communications Industry Suite

日本オラクル 常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長 桑原 宏昭氏は「通信・メディア事業のIT投資額は1兆2千億円に上る大きなマーケットだ。これまでほとんどアプリケーション製品は手作業で開発されてきたが、これからはCommunications Industry Suiteの波がくるだろう」と参入への意欲をみせた。

日本オラクル 常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長 桑原 宏昭氏

日本オラクル 常務執行役員 エンタープライズアプリケーション営業統括本部長

桑原 宏昭氏

続いてアプリケーションSC本部 インダストリアーキテクト部 シニアマネジャー 北尾 康宏氏は「通信・メディア業界は今、MNPやFMC、NGNなどの市場の変化によって厳しい競争にさらされている。その中で特に収益の向上という目標に焦点をあてた今回のソリューションは、市場環境に応じた迅速なビジネス展開を可能にする」と語った。

具体的な効果について北尾氏は「基幹業務を支える2つのキー・バリューチェーンを提供する。1つはプロダクト企画から資金回収に関するもので、業務やサービスを横断的にあらゆる顧客情報を一元管理するものだ。もう1つがネットワーク設備設計から廃棄に関するバリューチェーンで、設備の状態を可視化することで、システム情報と物理システムの不整合をなくすことができる」と紹介した。

なお、今回のソリューションを積極的に展開するために、専任組織「Communications Global Business Unit Japan」を発足させ、日本国内において営業からテクニカルサポートまで一貫した体制で運営していくという。コミュニケーションズ・グローバル・ビジネス・ユニット・ジャパン 営業本部 ディレクターの西岡 正氏は「専任組織では、BSS(Business Support System:通信網業務支援システム)とOSSといわれる領域でマーケットリーダーになること、それを達成するためのパートナーを増やしていくことを今年の目標とする」と語った。

問い合わせ先

日本オラクル株式会社

URL:http://www.oracle.co.jp/

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(ThinkIT編集局  千本松 歩)