韓国、対馬の仏像返還手続き 観音寺から盗難、法要実施へ貸与

返還手続きを終えた「観世音菩薩坐像」の前で語る観音寺の田中節孝前住職=24日、韓国・大田(共同)
返還手続きを終えた「観世音菩薩坐像」の前で語る観音寺の田中節孝前住職=24日、韓国・大田(共同)
  • 返還手続きを終えた「観世音菩薩坐像」の前で語る観音寺の田中節孝前住職=24日、韓国・大田(共同)
2025年01月24日 11時38分

 【大田共同】韓国政府は24日、長崎県対馬市の観音寺から2012年に盗まれ韓国へ渡った県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」の返還手続きを行った。観音寺の田中節孝前住職(78)が立ち会い、像を保管してきた中部大田の国立文化遺産研究院で実施。像は書類上観音寺に引き渡された後、韓国の浮石寺(忠清南道・瑞山)に5月まで貸与され、「法要」の後に観音寺に戻る予定だ。

 日韓関係に悪影響を及ぼしてきた問題は、盗難から約12年を経て解決される見通しとなった。浮石寺は今年5月中の返還を約束している。

 浮石寺は、仏像は数百年前に倭寇に略奪されたとして所有権を主張し、韓国政府に引き渡しを求め提訴。一審の大田地裁は17年1月に浮石寺の主張を認めたが、23年2月に大田高裁が一審判決を取り消し観音寺の所有権を認定。最高裁も支持し、二審判決が確定した。

 浮石寺は判決を受け入れる一方、100日間の法要を要望。観音寺は当初難色を示したが、超党派の国会議員でつくる日韓・韓日議員連盟の幹部らが仲介するなどし、法要を承認した。

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