「望まないのに前線へ」 捕虜の中国人兵2人が会見
2025年04月15日 06時10分
【キーウ共同】ロシア軍に参加し、ウクライナ軍の捕虜となった中国人兵士2人が14日、キーウで記者会見し「戦闘参加を望んでいなかったが、前線に送られた」と訴えた。ロシア軍が拘束中のウクライナ軍兵士との捕虜交換を経た上で中国への帰国を希望するとし、「中国政府が帰国を支援してくれることを願う」と語った。
2人は河南省出身の33歳と江西省出身の26歳の男性。今月上旬、ウクライナ軍が東部ドネツク州での戦闘中に拘束した。2人は、中国の国家機関の関係者ではないことも強調した。
33歳の兵士は中国で失業中に中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」でロシア軍の募集広告を見つけ、応募したと説明。今年2月にモスクワに向かい、月給20万~25万ルーブル(約44万円)を約束されて契約した。負傷兵のリハビリに携わることを希望していたという。
26歳の兵士は、観光目的で昨年12月にモスクワを訪問。滞在中に金を稼ごうと応募を決めた。