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ASUS,Ultrabookカテゴリーに属する「ZENBOOK」を発表。11.6インチ液晶パネル採用モデルで約8万5000円から
今回発表されたZENBOOKは,11.6インチで1366×768ドット解像度の液晶パネルを採用する「UX21E」と,13.3インチで1600×900ドット解像度の液晶パネルを採用する「UX31E」。ストレージ容量の異なるモデルがそれぞれ2種類ずつ用意されているため,計4モデルが登場したことになる。
この3〜17mmという薄さは,UX21EとUX31Eで共通。その要因となっているのが1枚板から削り出したというアルミ製の筐体で,全面的にヘアライン加工された外観は,かなりの存在感がある。さすがに,アイソレート仕様のキーボード部にあるキートップまでアルミ製というわけではないが,色は揃えられており,デザインの完成度はかなり高い印象だ。
UX31Eの天板部 |
UX31Eの底面部 |
なお,そのほか細かい仕様は以下,順にお伝えしたいと思うが,CPUに「Core i7-2677M/1.8GHz」を採用している点や,メインメモリがPC3-10600 DDR3 SDRAMの2GB×2構成になっている点,ストレージにSerial ATA 6Gbps接続のSSDを搭載する点などはUX21EとUX31Eで共通だ。
●UX21Eシリーズ
11.6インチサイズの液晶パネルを搭載したモデル。底面サイズは299(W)×196.8(D)mmで,重量が約1.1kgとなる。公称のバッテリー駆動時間は約5.5時間だ。外部インタフェースには,USB 3.0×1,USB 2.0×1,mini DisplayPort×1,microHDMI×1を備えている。
右側面部には,AC電源コネクタ,USB 3.0ポート,Micro HDMIを備えている |
左側面部。右から順に,ヘッドフォン出力兼マイク入力コネクタ,USB 2.0ポート,mini DisplayPortだ |
ラインナップは,容量64GBのSSDを採用した「UX21E-KX064」と,容量128GBのSSDを採用した「UX21E-KX128」の2つ。UX21E-KX064は11月下旬以降,UX21E-KX128は11月3日の発売予定で,価格は順に8万4800円,9万9800円(いずれも税込)となっている。
●UX21Eシリーズの主なスペック
- CPU:Core i7-2677M/1.8GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量4MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック2.9GHz)
- マザーボード:Mobile Intel QS67 Express搭載
- メインメモリ:PC3-10600 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB×2
- GPU:Intel HD Graphics 3000
- ストレージ:SSD(容量64GB(UX21E-KX064)/128GB(UX21E-KX128),Serial ATA 6Gbps)
- 光学ドライブ:なし
- 有線LAN:1000BASE-T(付属の「USBイーサネットアダプタ」による)
- 無線LAN:IEEE 802.11b/g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:11.6インチ液晶,1366×768ドット,グレア(光沢)タイプ
- 入力機器:日本語キーボード,タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:30万画素Webカメラ
- 本体サイズ/重量:299(W)×196.8(D)×3〜17(H)mm/約1.1kg
- OS:64bit版Windows 7 Home Premium
- 付属品:「USBイーサネットアダプタ」,「mini VGAアダプタ」,専用スリーブ,ACアダプタ,マニュアル,製品保証書
●UX31Eシリーズ
こちらは13.3インチ液晶パネルを採用したモデルだ。底面サイズが325(W)×223(D)mmで,重量は約1.3kg。バッテリー持続時間は公称値で8.1時間となる。外部インタフェースは基本的にUX21Eと同じくUSB 3.0×1,USB 2.0×1,mini DisplayPort×1,microHDMI×1だが,これらに加えて4in1マルチカードリーダーも備えている。
右側面部。右から順にAC電源コネクタ,USB 3.0ポート,mini DisplayPort,microHDMIだ |
左側面部には,USB 2.0ポート,ヘッドフォン出力兼マイク入力コネクタ,4in1マルチカードリーダーを備える |
ラインナップは,容量128GBのSSDを採用した「UX31E-RY128」と,容量256GBのSSDを採用した「UX31E-RY256」で,前者は11月3日発売予定,後者は11月下旬以降の発売予定となっている。価格は順に10万9800円,12万9800円(いずれも税込)だ。
●UX31Eシリーズの主なスペック
- CPU:Core i7-2677M/1.8GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量4MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック2.9GHz)
- マザーボード:Mobile Intel QS67 Express搭載
- メインメモリ:PC3-10600 DDR3 SDRAM SO-DIMM 2GB×2
- GPU:Intel HD Graphics 3000
- ストレージ:SSD(容量128GB(UX31E-RY128)/256GB(UX31E-RY256),Serial ATA 6Gbps)
- 光学ドライブ:なし
- 有線LAN:1000BASE-T(付属の「USBイーサネットアダプタ」による)
- 無線LAN:IEEE 802.11b/g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:13.3インチ液晶,1600×900ドット,グレア(光沢)タイプ
- 入力機器:日本語キーボード,タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:30万画素Webカメラ,4in1マルチカードリーダー
- 本体サイズ/重量:325(W)×223(D)×3〜17(H)mm/約1.3kg
- OS:64bit版Windows 7 Home Premium
- 付属品:「USBイーサネットアダプタ」,「mini VGAアダプタ」,専用スリーブ,ACアダプタ,マニュアル,製品保証書
ZENBOOKのコンセプトは“「禅」の精神”
Shih会長によれば,ZENBOOKは,和の心である「禅」の精神をコンセプトに採用したとのこと。ZENBOOKには,「Beauty」「Performance」「Green」「Sound」といった4つのキーワードが掲げられており,氏はこれらによってもたらされる時代を「ULTRA ERA」と呼んでいた。
それぞれのキーワードがどういう意味なのかを順に見ていこう。
Beautyは,ZENBOOKのデザインを表しているキーワードだ。「1枚のアルミ板をヘアライン加工して,筐体に採用することでデザイン性を高めている」とShih会長は言う。
加えてUX31Eの場合,スリープ状態でバッテリーが最大2週間持続することも特徴だとShih会長。これは業界標準の3〜4倍の値だとか。
最後のSoundは,ASUSとBang&Olufsenとが共同開発した「SonicMaster」というサウンド機能に関するもの。ASUSは最近,ノートPCのサウンド出力品質向上に力を入れているが,今回のZENBOOKでも内蔵スピーカーから高品質なサウンド出力を行えるとShih氏はアピールしている。
そのほか発表会では,名前は伏せられていたが,おそらくAppleの「MacBook Air」であろう「X社製売れ筋製品」との性能比較も披露されていた。
ZENBOOK紹介ページ
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