反イスラム映画製作者、過去事件の保釈条件違反で拘束
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【9月28日 AFP】米ロサンゼルスの裁判所は27日、イスラム世界に抗議行動を巻き起こしている米映画『イノセンス・オブ・ムスリム(Innocence of Muslims)』の監督兼製作者、ナコウラ・バッセリー・ナコウラ(Nakoula Basseley Nakoula)被告(55)の身柄拘束を命令した。拘束の理由は、同被告が金融詐欺罪で保護観察中の身でありながら、複数の偽名を使うなど保護観察義務に違反し、逃亡の恐れがあるというもの。保釈は認めないとしている。
世界中でイスラム教徒の激しい反発を巻き起こしている映画『イノセンス・オブ・ムスリム』の製作者として名前が出ている「サム・バシル(Sam Bacile)」は、ロサンゼルス近郊在住のナコウラ被告の偽名とされている。
映画が問題化して以降、潜伏生活を続けていた同被告。今回、2010年に犯した金融詐欺に対する保護観察義務違反で拘束され、ロサンゼルスの裁判所に出頭した。同被告は今月初旬にも保護監察官の聴取を受けるために一時拘束されていた。
検察官は、保護監察官に対する虚偽申告や、複数の偽名使用など8つの保護観察義務違反を挙げた。スザンヌ・シーガル(Suzanne Segal)判事は、同被告が逃亡する恐れがある上、地域社会に危険を及ぼす可能性もあり、裁判所は保釈なしの拘束を命じた。
映画に対するイスラム教徒の怒りが広がっていることから、ナコウラ被告の身の安全については危惧されており、この日の出頭も早急にとられた措置だった。厳戒警備が敷かれたロサンゼルス中心部にある裁判所での傍聴は禁止されたが、ビデオ中継による傍聴室が隣接する建物に設けられた。
『イノセンス・オブ・ムスリム』はイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を常軌を逸した人物として描き、世界中で米国に対する激しい抗議が起こった。米大使が死亡した在リビア米大使館襲撃事件をはじめ、各地の米政府関連施設や学校、事業所などが被害を受けている。(c)AFP
世界中でイスラム教徒の激しい反発を巻き起こしている映画『イノセンス・オブ・ムスリム』の製作者として名前が出ている「サム・バシル(Sam Bacile)」は、ロサンゼルス近郊在住のナコウラ被告の偽名とされている。
映画が問題化して以降、潜伏生活を続けていた同被告。今回、2010年に犯した金融詐欺に対する保護観察義務違反で拘束され、ロサンゼルスの裁判所に出頭した。同被告は今月初旬にも保護監察官の聴取を受けるために一時拘束されていた。
検察官は、保護監察官に対する虚偽申告や、複数の偽名使用など8つの保護観察義務違反を挙げた。スザンヌ・シーガル(Suzanne Segal)判事は、同被告が逃亡する恐れがある上、地域社会に危険を及ぼす可能性もあり、裁判所は保釈なしの拘束を命じた。
映画に対するイスラム教徒の怒りが広がっていることから、ナコウラ被告の身の安全については危惧されており、この日の出頭も早急にとられた措置だった。厳戒警備が敷かれたロサンゼルス中心部にある裁判所での傍聴は禁止されたが、ビデオ中継による傍聴室が隣接する建物に設けられた。
『イノセンス・オブ・ムスリム』はイスラム教の預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を常軌を逸した人物として描き、世界中で米国に対する激しい抗議が起こった。米大使が死亡した在リビア米大使館襲撃事件をはじめ、各地の米政府関連施設や学校、事業所などが被害を受けている。(c)AFP