【12月9日 AFP】12-13ドイツ・ブンデスリーガ1部は8日、第16節の試合が各地で行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は2-3でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に敗れた。

 ホームのドルトムントは前半6分、マルコ・ロイス(Marco Reus)が直接フリーキックを決め先制したものの、同36分にジエゴ・リバス(Diego Ribas)にPKを決められ同点とされた。

 PKをとられたプレーでドルトムントは、マルセル・シュメルツァー(Marcel Schmelzer)がバス・ドスト(Bas Dost)のシュートをゴールライン寸前で手で防いだとして一発レッドカードを受け退場となったが、リプレイ映像ではシュメルツァーは膝でボールをブロックしていた。

 ボルフスブルクはさらに同41分、ジエゴのフリーキックからナウド(Naldo)がボレーシュートを決めリードを奪うと、ドルトムントも後半16分にヤクブ・ブワシチコフスキ(Jakub Blaszczykowski)がPKを決めて1度は同点としたものの、同28分にドストに決勝点を奪われた。

 試合に敗れたドルトムントは、ともに1-1の引き分けに終わった14節のフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)戦、15節のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦と合わせ、ここ3試合勝ち星から見放されている。また、誤った判定によりシュメルツァーが退場となったことが、ドルトムントの敗戦の苦さをいっそう際立たせた。

 ヴォルフガング・シュタルク(Wolfgang Stark)主審は、同点のPKにつながったこの判定は間違いだったと認め、試合後「オブザーバーとその場面を分析した。あの瞬間は、明らかに決定機を手で阻止したように見えた。だからPKとレッドカードの判定を下した。しかしリプレイ映像を見れば、あれは誰がどう見てもハンドではない。つまり判定ミスだ。責任はすべて私にある。もちろん謝りたい」とコメントした。

 ドルトムントのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は「あのレッドカードで試合が決まった」と怒りをあらわにし、選手には報道陣の質問に応じることを禁じた。(c)AFP