【6月2日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)に所属するグラント・ヒル(Grant Hill)が1日、現役引退を発表した。

 7度のNBAオールスター選出を誇り、1年目の1994-95シーズンには現在ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)に所属するジェイソン・キッド(Jason Kidd)と共に最優秀新人賞に輝いたヒルは、その後2011-12シーズンまでは毎年1試合平均2桁得点を記録。しかし、40歳となった12-13シーズンはクリッパーズで29試合に出場し、平均3.2得点にとどまった。

 ヒルはデューク大学(Duke University)の中心選手として活躍し、1994年のNBAドラフトでは全体3位指名でデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)に入団。ピストンズで過ごした6シーズンでは、1試合平均21.6得点7.9リバウンド6.3アシストを記録している。

 2000-01シーズンからオーランド・マジック(Orlando Magic)に移籍するも、全盛期にあってその後のキャリアを大きく左右することになる足首のけがにより同シーズンの出場試合は4戦にとどまった。マジックに在籍した7シーズンを通じて出場試合が年間29試合を超えたのはわずか2シーズンで、足首の手術に踏み切った03-04シーズンを完全に棒に振った。

 健康状態も改善されたヒルは07-08シーズンからフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)に加入し、4年間で通算313試合に出場して1試合平均12.4得点を記録した。

 12-13シーズンはフリーエージェント(FA)でクリッパーズに移籍したが、シーズン前に右ひざの骨挫傷と診断されて開幕から3か月間欠場していた。(c)AFP