【6月21日 AFP】サッカーアルゼンチン代表で、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、脱税容疑の調査の一環として裁判所への出頭を命じられていることが20日、明らかになった。スペイン検察当局の広報担当者が明かした。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」を4度受賞したメッシと父親のホルヘ・メッシ(Jorge Messi)氏は、3度に渡って総額400万ユーロ(約5億1100万円)を脱税し、スペイン税務当局を欺いた疑いが持たれている。

 金融犯罪担当の検察官は12日、メッシの2006年から2009年にかけての肖像権収入について、申告に不正があったとして、カタルーニャ(Catalonia)の裁判所に書類を提出した。

 検察によれば、メッシとホルヘ氏は課税を逃れるため、肖像権使用料がベリーズやウルグアイなどの非課税国にある企業に振り込まれるよう細工し、税務局を騙していたとされる。

 バルセロナ(Barcelona)検察当局の広報担当者はAFPの取材に対し、「裁判所は本日、我々の訴えを受理し、メッシと父親に対して9月17日に出頭するよう命じた。両者は容疑者とみなされている」と語った。

 メッシとホルヘ氏は疑惑を完全に否定しており、所属するFCバルセロナのサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)会長もメッシは間違いなく無実であると発言している。

 メッシは検察が訴えを起こした12日、自身のフェイスブック(Facebook)のアカウントに英語で、「いつも私たちは税理士にアドバイスを受けながら納税の義務を果たしてきました。今回の対応も税理士が行います」と声明を出した。(c)AFP/Elodie CUZIN