米加州知事とマスク氏、山火事の偽情報めぐり対立
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【1月14日 AFP】米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、ロサンゼルスに壊滅的な被害をもたらした山火事への州当局の対応について、実業家のイーロン・マスク氏が「うそ」を広めていると非難した。
ドナルド・トランプ次期大統領と、同政権で「政府効率化省」を率いることになっているマスク氏は、少なくとも24人が死亡、数万人が避難を余儀なくされた山火事へのニューサム氏の対応に批判を強めている。
マスク氏は自身が所有するX(旧ツイッター)への投稿で、ロサンゼルスで多くの住宅が焼失したのは「州および地方自治体レベルの悪い統治が水不足を招いたからだ」と批判した。
これに対し、ニューサム氏は12日夜、「消防隊員らによってマスク氏のうそが暴かれた」とするメッセージを投稿し、消防隊員に水不足が問題かどうかを尋ねる動画を添えた。消防隊員は「いくつかの貯水池」に水はあると返答。大規模な山火事への対応には給水車で補う必要があると付け加えた。
これ以外にもマスク氏は先週末のXへの投稿で、ニューサム知事や民主党議員らが略奪を「非犯罪化」したとの虚偽の主張を広めた。
山火事を受けて住民が避難を余儀なくされた地域で略奪が横行しているとの懸念が高まる中、このマスク氏の主張にもニューサム氏は「うそを広めて略奪を助長している」と非難。「略奪は、これまでもずっとそうだったように違法だ」「悪質な実行者は逮捕・起訴されるだろう」と明言した。