親中派の台湾・高雄市長、リコール成立 中国にも痛手

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高雄=西本秀
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 1月の台湾総統選に野党国民党の公認候補として挑んだ韓国瑜(ハンクオユイ)・高雄市長(62)に対するリコール解職請求)の賛否を問う住民投票が6日実施され、賛成票が90万票を超えてリコールが成立した。親中路線を打ち出した韓氏の解職は国民党だけでなく、中国にも痛手になりそうだ。

 台湾の市長がリコールで罷免(ひめん)されるのは初めて。2018年の統一地方選で「韓流ブーム」を起こして国民党躍進の立役者となり、総統選にまで挑んだ韓氏だが、反中世論の高まりなどにのみ込まれた形だ。

 市選管によると、投票率は42・14%で賛成は93万9090票、反対は2万5051票だった。大勢判明後、会見した韓氏は「民進党政権はメディアやネットを使い、我々のイメージを悪化させた」と訴えた。

 リコールは与党民進党系の市…

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この記事を書いた人
西本秀
長崎総局次長|編集デスク
専門・関心分野
戦後社会の変容、台湾政治