アベノマスク「一定の効果」でも「数字示せぬ」 厚労相

小林豪
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 安倍政権時代に政府が新型コロナウイルス対策で全国の世帯に配った布マスクについて、田村憲久厚生労働相は30日の参院本会議で、「国民の皆様より感謝や御礼の声もいただいており、一定の効果はあった」と答弁した。

 全世帯向けの2枚1組の布マスクの配布事業は4月、安倍晋三首相(当時)が表明。6月までに配布を完了した。巨額の費用への批判も根強く、「アベノマスク」と揶揄(やゆ)されていた。

 立憲民主党の古賀之士氏が「あの頃も今も、街ではほとんど見かけない。配ったマスクがどの程度使用され、感染者減少にどれほど役に立ったか」と尋ねたのに対し、答えた。

 田村氏は「布マスクはせきなど(による飛沫〈ひまつ〉)の飛散を防ぐ効果があるなど、感染拡大防止に一定の効果があると考えている」と指摘。「洗濯することで繰り返し利用できるため、(当時)急増しているマスク需要の抑制の観点からも有効」と考え、約260億円かけて約1億2千万枚を配布した、と説明した。

 ただ、具体的な効果については、「個々の対策がどの程度寄与するか数字を示すことは困難」と述べた。

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