台湾の感染者、一桁まで減少 過料やマスクの義務は継続

台北=石田耕一郎
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 台湾当局新型コロナウイルス対策本部は17日の定例会見で、域内の新規感染者数が7人だったと発表した。域内の感染者数が1桁台になるのは、5月11日以来、67日ぶり。ただ、違反者に過料を科す外出時のマスク着用義務など主な防疫策は今月26日まで維持するとしている。

 対策本部によると、16日までのワクチン接種は、人口約2350万人の台湾で約490万回。ワクチン不足もあって5月以降、新型コロナウイルスの「第一波」が起きた。5月中旬~6月上旬には域内の新規感染者数が1日500人前後に上った。累計の域内感染者は4月末の87人から1万4111人まで拡大した。

 対策本部は5月中旬以降、全土で名物の夜市を含む飲食店の店内飲食を禁じたほか、すべての学校を登校停止にするなど、人との接触を抑制する対策を徹底した。6月には、台湾南部で感染力の強い変異株(デルタ株)の流行も確認されたが、濃厚接触者の素早い隔離などで抑え込んだ。

 新規感染者数の減少を受け、対策本部は今月13日、一部の制限を緩和することを決めた。しかし、台北市などほとんどの自治体は、緩和が再流行を招くとしてこれまで通りの厳しい抑止措置を続けている。

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