第23回1人区の無党派層の投票を分析すると 野党競合で分散、自民を利する
寺本大蔵
参院選の勝敗を左右する全国32ある1人区。野党系は2016年、19年に1人区のすべての選挙区で候補者を一本化し、それぞれ11勝、10勝という一定の成果を上げた。昨年の衆院選での野党の伸び悩みにより、今回の一本化は11選挙区にとどまった。朝日新聞社が10日に全国で実施した出口調査で、1人区での勝敗のカギを握る無党派層の投票先を分析すると、自民が漁夫の利を得る結果となった。
32ある1人区の政党支持率では、自民が49%で、全体の自民42%より厚めだった。立憲12%、公明5%、維新は6%と少なめ、共産4%、国民3%、れいわ2%、社民2%、NHK党1%と続いた。無党派層は立憲よりも多い14%だった。
前回19年は野党が一本化し…
- 【視点】
3年前の前回参院選で秋田選挙区を取材したのを思い出しました。最大の争点は政府が進めようとしていたイージス・アショアの秋田配備。北朝鮮に備えるためとされた地上配備型ミサイル迎撃システムです。自民党は最終日に現職の応援で安倍首相と菅官房長官が入
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