馳浩知事、石川テレビにプロレス映像提供拒否 同社の映画めぐり不満
石川県の馳浩知事は27日の定例会見で、自身が元日に出場したプロレスイベントをめぐり、馳氏の意向で石川テレビ(フジテレビ系列)に試合映像を提供しなかったことを明らかにした。他の報道機関には提供をしたという。
会見で石川テレビの記者が映像提供を拒否した理由を問い、馳氏が答えた。馳氏は1月1日に日本武道館(東京)で開かれたプロレスイベントに出場。現役の知事のプロレス参加は初とされ、話題となっていた。
石川テレビによると、同社は4日のニュース番組で、馳氏の出場を取り上げるために、映像の提供を主催団体に依頼。映像提供はできないとの回答があったという。
一方、同日以降、北陸放送(TBS系列)や北陸朝日放送(テレビ朝日系列)など、県内の民放で提供映像を使用したニュースが流れたため、石川テレビは再度、主催者側に映像提供について確認したところ、馳氏の意向で同社だけに許可を出していなかったことがわかったという。
その理由として、馳氏は、同社制作で、昨年10月公開のドキュメンタリー映画「裸のムラ」で、馳氏や県職員の映像が無断で使用されていたとして、「肖像権の取り扱いについて、倫理的に納得できていない」と語った。そのうえで、同社社長と議論の場を持ちたいとした。
石川テレビは「知事の発言に対しては、詳細を確認したうえで今後対応する」とのコメントを出した。
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