EU、生成AIに表示義務づけへ 政策トップ「技術規制役立たない」

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村井七緒子 渡辺淳基
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 欧州連合(EU)の行政府である欧州委員会のベステアー上級副委員長が28日、単独インタビューに応じ、「ChatGPTチャットGPT)」など生成AI(人工知能)が作り出した文章や画像に表示を義務づける考えを明らかにした。EUの理事会と議会で審議中のAI規制法案に盛り込む方針で、年内の合意をめざす。

 ベステアー氏はEUデジタル政策のトップで、主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合出席のため来日。EUは世界に先駆けてAI利用のルール作りに着手し、2021年にAI規制法案を公開している。

 原案では、自動応答するチャットボットや、現存する人間があたかも本当に振る舞っているかのように見せかけた合成画像などについて、AIが使われていると明示するよう義務づけている。

 ベステアー氏によると、この規定を新たに拡大し、AIが生成した全てのものに「メイド・ウィズ・AI」などと明記することを義務づける方向だ。

 「AIが生成した画像はまだ…

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この記事を書いた人
村井七緒子
経済部|デジタル庁担当
専門・関心分野
デジタル政策、AI、人権