「出口」見えないガソリン補助 消費者「ありがたい」、経済界は異論
政府・与党が9月以降、拡充する方針の燃料油の激変緩和措置案は、石油元売り各社に補助金を出すことで、レギュラーガソリン1リットルあたりの小売価格を170円台までに抑えるのが狙いだ。
現在、2段階の補助率を適用している。基準価格の168円を超えた分は30%を、193円を超えた分はさらに高い85%を、それぞれ支給する。
新たな措置では、168円を上回った分はこれまで通り30%だが、185円を超えた分は全額を補助することを検討している。これにより、小売価格は180円未満に抑えられる計算だ。
消費者からは、歓迎の声が上がる。
レギュラー187円、スーパーマグナム(ハイオク)198円――。東京都渋谷区にあるガソリンスタンド「ヤジマ石油 初台サービスステーション」には29日午後、こんな価格表示の看板が掲げられていた。
同店を乗用車で訪れた区内の会社経営男性(57)は、満タンに給油した。「この数年で40円、50円と上がった。家計には打撃だ」と話す。補助の継続・拡充については「なければもっと高いってことでしょ? それはやっぱりありがたいよね」と歓迎だ。一方、こうも付け加えた。「結局は原資は税金。その分、どこかにしわ寄せがあるはずだ。難しい……」
補助金に対しては経済界から…
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- 【視点】
賃上げしてるし輸入物価が下落傾向にあるから、低所得者らに対象を絞るべきだ? 経済界の人たちは何を言っているのでしょう。実質賃金はマイナスです。車を使わなくてはならない地方在住の人たちのことを考えてください。スーパーにいくと、物価高騰を肌で感
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