JR東海年休訴訟、運転士ら逆転敗訴 「東海道新幹線の重要性」考慮
金子和史
JR東海の東海道新幹線の運転士ら6人が、年次有給休暇を希望通りに取れなかったとして、同社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁(中村也寸志裁判長)であった。高裁は、同社の年休の運用は「労働契約上の義務を怠った」と認めて賠償を命じた一審・東京地裁判決を取り消し、原告の請求を棄却した。
高裁判決などによると、同社では毎月20日までに翌月の年休希望を申請するが、臨時列車などを追加で運行する可能性があるため、実際に取得できるかは勤務日の5日前まで確定しない運用だった。
労働基準法の規定で、会社は労働者の希望する日に年休を与えなくてはならないが、「事業の正常な運営を妨げる場合」には、会社が取得日を変更できる。
地裁と高裁、判断の分かれ目は
地裁判決は、年休の申請から…
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